【阪神】前川右京「スパーンと出る」今季終盤のバットを来季も使用 前川モデル実現へ安定成績目指す
目指すは前川モデル! 阪神前川右京外野手(21)が4日、大阪市内でSSK社と会議を行った。今シーズンは終盤に使用するバットを変更。「スパーンとバットが出る感覚があった」と振り返った。振り抜きやすさを重視し、来季は同様の形のバットを主に使用し、安定した成績と出場試合数増加を目指す。
バットの中間にあるテーパー部の傾斜が、以前使用していたものよりも細く絞られていることが特徴。担当者によると、同社ではイチロー型の川崎宗則のバットに近いという。今季は開幕スタメンを勝ち取り、1軍でシーズンを完走。飛躍の年となったが、試合に出続けた分の疲労もあり、シーズン中も工夫を重ねた。「振れなくなってくるのが原因で、少しずつ軽くしてもらったり、くりぬいてもらったり、うまいこと組み合わせている」。自身が感じたことや、担当者の経験などを踏まえ、相談の上で決定した。
SSK社は阪神では西勇、梅野、才木とアドバイザリースタッフ契約を結んでいる。同社からも「いい成績を残してくれたらいい」と期待を寄せられ、若虎は同契約締結へ気合十分だ。小中学生の頃、同契約を結ぶ巨人坂本モデルのバットを使用しており、自身も前川モデルの実現へ「できるように来年1年間頑張ります」と力を込めた。
高卒3年目の今季は1軍116試合出場で打率2割6分9厘。先発出場も多く活躍したが「今年1年間1軍で終わってみたら残りの30試合くらいは出ていない」と反省。「出るためにはコンスタントに結果を残さないといけない」。こだわりを持つバットを相棒に、さらなる飛躍へ闘志を燃やした。【塚本光】