【J1昇格PO】岡山が初J1王手!“天敵”山形を3発圧倒 決勝は仙台にドローでも昇格
<J1昇格プレーオフ:山形0-3岡山>◇1日◇準決勝◇NDスタ
今季J2で5位のファジアーノ岡山と同6位のベガルタ仙台が敵地で格上を破り、7日に岡山の本拠地シティライトスタジアムで行われる決勝への進出を決めた。規定により引き分けの場合は、年間順位で上位の岡山が昇格する。岡山はDF本山遥(25)の先制点で試合を優位に進め、J2で4位のモンテディオ山形に3-0で快勝。仙台は同3位のV・ファーレン長崎を4-1で撃破した。岡山は初、仙台は4季ぶりのJ1を目指す。
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岡山が高い山を乗り越え、クラブ史上初のJ1昇格に王手をかけた。序盤から鋭い出足でリーグ9連勝中だった山形を圧倒し、前半31分に鮮やかに先制した。左サイドで起点をつくり、空いた右サイドのスペースを攻め上がったDF本山が、左からのパスをゴール左下に流し込んだ。
貴重な先制点を決めたプロ3年目の本山は「外(サイド)が空くというのは分かっていたし、コーチのスカウティングでもシュートは下に打てという指示が出ていた」と満面の笑みを浮かべた。この先制点で試合を優位に進め、チームはアウェーで3点を奪った上に無失点で勝ち上がった。
2年前のプレーオフ準決勝。3位で出場した岡山は山形に0-3で大敗した。昨季もリーグ終盤に4連勝と調子を上げていたところで山形に0-2で敗れ、プレーオフ進出を逃した。本山は「完膚なきまでにたたきのめされて悔しい思いをした。節目、節目でいつも立ちはだかっていた相手だった」。木山監督も「当時の悔しさは残っている」と話していた。
その天敵に勝っての決勝進出。有利なホームで、引き分けでもJ1昇格が決まる状況となった。09年のJ2参戦から来季が17年目。悲願のJ1昇格へ、指揮官は「出し切るだけ」と力を込めた。
◆J1昇格プレーオフ J2の3~6位が出場。準決勝で3位-6位、4位-5位が対戦し、勝者が決勝に進出する。準決勝、決勝ともにリーグ戦上位クラブのホームで行い、90分で引き分けの場合は年間順位の優位性を確保するため、リーグ戦の年間上位クラブが勝者となる。優勝チームが来季J1に昇格する。