【DeNA徳山壮磨】「野球がうまくなれる場所」西谷監督の言葉は本当だった/連載9

阪神甲子園球場が24年8月1日、開場100周年を迎えます。野球人にとって、聖地はどのような舞台だったのでしょうか。「8・1甲子園100周年~甲子園と野球と私~」と題して、聖地にゆかりのある12球団の選手、関係者に12回連載で語ってもらいました。9回目はDeNA徳山壮磨投手(25)。

プロ野球

◆徳山壮磨(とくやま・そうま)1999年(平11)6月6日、兵庫県生まれ。小学3年からソフトボールを始める。硬式野球は高丘中からで「兵庫夢前クラブ」に所属し、投手を務めた。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。2年春のセンバツで甲子園初出場し、3年春にエースとしてセンバツV。早大を経て21年にドラフト2位でDeNA入団。183センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸910万円。

■「絶対に投げたいって欲が出てきて」

甲子園に育ててもらった。自信をもらった。DeNA徳山は言う。

「野球人生が一番変わったなと感じたのが甲子園でした」

強豪・大阪桐蔭時代の3年春、エースとしてセンバツに出場した。わき上がる歓声。ヒリヒリするような緊張感。それがとにかく楽しかった。

「1回戦抑えて、また2回戦もあそこで投げたい、絶対に投げたいって欲が出てきて。今思えば甲子園がなかったら、今こうやってプロ野球選手にはなれていなかったと思います」と魅了された。

〝覚醒〟のチャンスがそこら中に転がっていた。徳山にその瞬間が訪れたのは3年春の2回戦、静岡戦。

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1998年3月生まれ。東京都あきる野市出身。都立富士森では硬式野球部に所属。中大商学部を経て、2020年4月入社。同年10月から野球部配属で同12月から巨人担当、24年1月からDeNA担当を務める。 趣味は海外サッカーなどのスポーツ観戦、映画鑑賞、サウナ。下手くそだけどマイブームはゴルフ。好きな食べ物は地元の八王子ラーメン。