ゴルフ2024.11.30 06:00

平井勉

◆進藤大典(しんどう・だいすけ)1980年(昭55)7月3日、京都府生まれ。明徳義塾―東北福祉大卒。松山英樹選手が2017年、世界ランキング2位となった際の専属キャディー。2002年からキャディーをはじめ、2003年には宮里優作選手の専属キャディー。2006年には谷原秀人選手のバックを担ぎ、JCBクラシックでプロキャディーとして初優勝を飾った。男子プロでは片山晋呉、岩田寛選手ら、女子プロでは上田桃子選手らのキャディーを務めた。現在は主にスポーツマネジメント業「ミュアフィールドヴィレッジ株式会社」の代表取締役を務め、ゴルフ解説、講演、YouTube配信ほか、今年11月には「第4回進藤大典ジュニアトーナメント2024」を開催するなど、子どもたちの育成に力を入れている。趣味は映画観賞、旅行。173センチ、70キロ。家族は夫人、2男。アイダ設計所属。

■｢目標としている景色が違う｣

今季のドジャース大谷翔平選手の活躍に、進藤さんは「やはり世界のトップで活躍する選手は、目標としている景色が違うと、つくづく思いました。ヒデキも同じです。野球の大谷さん、ボクシングの井上尚弥さんとは、アスリートとしての感性、メンタリティーが似ているような気がしています」と話した。

昨年3月、野球の日本代表がWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝で米国を破り、世界一に輝いた。その試合前、大谷選手がナインに呼びかけた名言がある。

「野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。

憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日を超えるために、トップになるために来たので。

今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」

元同僚のマイク・トラウト(エンゼルス)、現在ドジャースで同僚のムーキー・ベッツら、そうそうたるメンバーを揃える米国相手に、大谷選手が発した言葉だが、進藤さんはその発言を聞いた際、松山選手のあるシーンを思い出した。

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