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第1回ウルグアイ大会

ウルグアイから始まった世界最大の祭り


 サッカーの世界大会開催を目指し、欧州の7カ国が集まってFIFAが創設されたのが1904年だった。30年にウルグアイで第1回大会が開かれると、W杯は、すぐに世界中の関心を集めた。

 世界中を熱狂させ、仕事さえ手につかない人々が続出した。結果をめぐって自殺者が出たり、殺人事件が起こったり、戦争が起きたこともあった。サッカーが生み出すドラマは、社会をも巻き込んでいった。やがて90年代には、1大会のテレビ視聴者数が300億人に達する巨大イベントに成長していた。

 2004年、FIFAは1年をかけて創設100周年事業を行った。W杯を生み、はぐくんだ「最初の世紀」を華々しく終えた。ブラッター会長は「7つの協会から始まったFIFAは、100年を経て205もの協会を抱える組織になった。世界中の隅々にまで行きわたるネットワークを持つことができた。次の100年で、サッカーをさらにワールドワイドなものへと発展させたい」と、目標を掲げる。

 「新世紀」最初のビッグイベントである06年ドイツW杯は、世界戦略という点で大きな意味を持つ大会になる。最も欲しい結果が、「テレビ視聴者の増加」だ。02年大会は、初めて視聴者数が前回大会を下回った大会だった。時差のある欧州や南米での観戦が難しかったこと、衛星放送や有料放送の関係で視聴できない試合が増えたことなど、多くの問題があった。

 時差的な問題がクリアされるドイツ大会では、98年フランス大会の334億人を超えるだけでなく、400億、500億という大台も視野に入っている。関心をW杯に向けさせるため、前回優勝国の予選からの出場、FIFA日程に沿った予選の実施、本大会開幕戦への開催国登場など、数々の改革と刷新を行った。

 「合理的で、機能的で、かつ娯楽性に富む、ある意味で究極の形(完成形)に到達したW杯をお見せできるだろう」。同会長は、努力が結実することを信じて疑わない。06年ドイツで行われる「究極のW杯」。世界を、地球を、熱狂の渦に巻き込む夢の劇場が幕を開ける。

















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