日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


ここからこのサイトのナビゲーションです




第6回スウェーデン大会

ペレ伝説の始まり、17歳で優勝の原動力


 世界のファンが、恐るべき17歳のプレーに目を奪われた。スウェーデン大会でブラジルを初優勝に導いたエドソン・アラテス・ド・ナシメント。愛称ペレ。

 若さと裏腹に、磨き抜かれたドリブルの技術と絶妙なパス出しで観衆を沸かせた。W杯初出場で6ゴール。通算3度の優勝を成し遂げる伝説はここから始まった。

 1次リーグ初戦でオーストリアを3-0で下し、続くイングランド戦は0-0で引き分け。そして第3戦ソ連戦でペレは初めて先発出場する。当時ケガから復帰したばかりだったが、「ガリンシャ、ババとの3トップを任せるべきだ」とチームメートの強い要望があったという。ソ連戦では得点こそ挙げられなかったが、2-0で快勝。予選4組首位で決勝トーナメントへ進出した。

 ペレは準々決勝ウェールズ戦で史上最年少得点を挙げると、準決勝フランス戦でハットトリックを達成した。そして開催国スウェーデンとの決勝。2-1で迎えた後半10分、相手DFを自ら上げた浮き球でかわし、ボレーシュートを決めた。終了間際には強烈なヘディングシュートで2得点。15才でサントス入りし、56年9月のコリンチャンス戦で公式戦プロ初ゴールを決めてから、わずか1年9カ月しか経っていなかった。

 W杯の翌59年からゴールを量産した。リベルタドーレス杯と世界クラブ選手権で各2度、サンパウロ選手権で9度優勝。世界舞台での経験と自信を足掛かりに「王様」への階段を駆け上っていった。

















ここからフッターナビゲーションです


PAGE TOP