勝負に生きるプロのリアルな姿、東京V綱島悠斗「自分のミスで失点しても顔色一つ変えない選手に」

快哉(かいさい)を叫びたくなる時もあれば、屈辱にまみれる時もある。山あり、谷あり。まさにJリーガーたちはジェットコースターのような日々を過ごしている。

今季16年ぶりのJ1を戦っている東京ヴェルディにあって、MF綱島悠斗(24)はチームの躍進に貢献した1人だ。3バックの右で定位置をつかみ、鹿島アントラーズ、浦和レッズという強豪から白星を挙げるヒーローともなった。しかし12月1日の川崎フロンターレ戦では底知れない屈辱を味わった。

■ホーム最終戦川崎Fに4-5

今季大ブレークを果たした川崎FのエースFW山田新。同学年のライバルと対峙(たいじ)した。

前半13分に自らのミス絡みで山田に持ち込まれ、そこでファウルを犯してPKを与えた。先制点をその山田に奪われると、さらに後半22分、クロスボールにうまく対応できず、背後から再び山田に頭で押し込まれた。気持ちを立て直せない中、体も素直に呼応した。

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