◆紙面企画
データdeW杯
今大会で20回目を迎えるW杯。おもわず「へぇ〜」とうなってしまうW杯関連のトリビア、試合観戦に役立つ豆知識などを日刊スポーツ独自の視点で紹介する「データ de W杯」。
韓国以外は不利多いJの外国人選手
Jリーグ在籍中にW杯登録メンバー入りした外国人選手は過去に25人いる。02年大会以降に限ると、14人中13人がアジアの代表選手になる。ゴールを記録したのは8人で、うち韓国代表が5人。アジア勢以外ではサンパイオ、ストイコビッチ、エムボマと、サポーターにはおなじみの名前が並ぶが、いずれも4大会前の98年大会までさかのぼる。
欧州と南米の代表クラスの選手にとって、Jリーグに在籍するデメリットは大きい。もちろん、リーグ全体のレベルの低さもあるが、アジア勢と違って、代表戦の際には毎回のように長距離移動の負担がかかる。大物外国人選手のJリーグ入りが減った近年の背景には、地理的要因もそのデータからは透けて見える。
94年から鹿島に在籍したブラジル代表MFレオナルドは、98年大会での同国代表入りを確実にする目的もあって、96年途中に日本を離れた。確かにJリーグにいてはメンバーを選出する監督の目もなかなか届かない。よりレベルの高いフランスに活躍の場を求めたのは自然な流れだった。
そうしたハンディがある中でも前回大会得点王のウルグアイ代表FWフォルランが今季から加入。自身の健在ぶりと、所属するC大阪の名を世界にアピールできるか注目だ。【石川秀和】