◆紙面企画
データdeW杯
今大会で20回目を迎えるW杯。おもわず「へぇ〜」とうなってしまうW杯関連のトリビア、試合観戦に役立つ豆知識などを日刊スポーツ独自の視点で紹介する「データ de W杯」。
ボスニア狙えるぞ 初出場3位
今大会唯一の初出場国となったボスニア・ヘルツェゴビナは、上位進出の期待がかかる。エースのFWジェコは強豪マンチェスターCで活躍。今季のプレミアリーグでは16ゴールを挙げて同クラブの優勝に大きく貢献した。193センチの高さに加えて足元の技術も確か。欧州予選では10戦10ゴールと大爆発し、同国を初のW杯へと導いた。
初出場ながら優勝したのは、第1回大会を除けば、10カ国が初出場だった34年大会でイタリアが唯一達成。戦後の50年大会以降に限れば3位が最高で、66年大会のポルトガルと98年大会のクロアチアが記録している。この2カ国に共通するのは得点力の高いFWがいたこと。ともに得点王を獲得したFWエウゼビオとFWスーケルの活躍が光った。今回のボスニア・ヘルツェゴビナにも絶対的なエースがおり、いきなり世界3位に輝いた過去2カ国と同じような雰囲気が漂う。
1次リーグではアルゼンチン、ナイジェリア、イランとF組に入った。初戦のアルゼンチン戦を乗り切れば、決勝トーナメント進出は十分に可能。エースの活躍で、4大会ぶり3度目の「初出場トップ3」なるか。【石川秀和】