◆紙面企画
データdeW杯
今大会で20回目を迎えるW杯。おもわず「へぇ〜」とうなってしまうW杯関連のトリビア、試合観戦に役立つ豆知識などを日刊スポーツ独自の視点で紹介する「データ de W杯」。
無失点記録挑むスペインとカシリャス
史上3カ国目の連覇を目指すスペインが、W杯の連続試合無失点記録にも挑む。前回大会は決勝トーナメント(T)1回戦から4試合連続完封勝ちで初優勝を飾った。今大会の1次リーグ(L)初戦オランダ戦も無失点なら、90年大会のイタリア、06~10年大会のスイスが達成した5試合連続のW杯記録に並ぶ。
前回優勝の立役者となったのが、GKカシリャスだった。準々決勝のパラグアイ戦ではPKを防ぐなど再三ビッグセーブをみせた。決勝の延長突入試合を含めて433分連続無失点中で、90年大会のイタリアGKゼンガがマークした517分のGK連続時間無失点記録も射程にとらえる。所属のRマドリードでは控えに甘んじているが、代表では不動の守護神。初戦をゼロに抑えれば、523分間無失点で新記録達成だ。
ただ、今大会の最初の相手は、前回大会の決勝で対戦したオランダ。決勝のカードが次大会で再現されるのは今回で4度目だが、過去3度の優勝国は0勝1分け2敗と不吉なデータも残る。1次L2位通過なら、決勝T1回戦の相手は開催国のブラジルとなることが濃厚。まずは初戦でライバルのオランダを無失点で退け、首位突破を狙う。【石川秀和】