【阪神】石井大智を支える飽くなき探究心、屈強な競走馬の筋肉にも興味「どんなトレーニング?」
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
阪神石井大智投手(27)を支えるのは「飽くなき探究心」だ。
15日に京都競馬場で行われた朝日杯FSのトークショーに出演。人生で初めて競馬場に足を踏み入れたという石井は、競走馬の屈強な筋肉に興味津々だった。「とにかく『でかいな』と。自分が情けなくなりますね(笑い)。どんなトレーニングを積んだらあんな筋肉になるんですかね」。チーム随一の筋トレ好きとして知られる右腕。自身と競走馬の下半身を見比べて、本気で悔しがり、興味を抱く探究心こそが今季の活躍の原動力となっている。
今季は自己最多の56試合の登板で4勝1敗1セーブ30ホールドを挙げて防御率1・48。虎の強力ブルペン陣の一角としてフル回転した。オフの自主トレでは動作解析や「体にいろんな刺激を入れたい」との思いで、ボルダリングやキックボクシングなど、異競技の要素を取り入れたトレーニングにも取り組んでいる。
母校の秋田高専では環境都市工学を専攻。5年間建築分野について学び、4年冬には木造建築の耐震性についての研究に励んだ。同級生は建築士や設計士の職業に就いているという。この学生時代の環境が石井の探究心を養ったのかもしれない。「食事している時とかに突然降ってくるんです。『このトレーニング良いんじゃないか』と。それでもメリット、デメリットを考えて、メリットが大きければやってみるという方向性で今はやっています」。
今オフもひたすら自身と向き合う。理想の自分を探求する旅はまだまだ続く。【阪神担当=山崎健太】