舞台雑話

堂本光一「誰かが引き継いでいくのを見るのが夢」主演舞台「Endless SHOCK」大千秋楽

STARTO ENTERTAINMENT
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堂本光一主演の舞台「Endless SHOCK」が11月29日に帝国劇場で大千秋楽を迎えた。

2000年の初演以来、1年も休むことなく、毎年帝劇で上演された。初演から「SHOCK」を見続けて、節目の公演も取材で見ているから、30回は観劇しているだろう。同じ作品をそれだけ見て飽きないかと聞かれたら、「飽きない」と即答できる。なぜなら、「SHOCK」は回数を重ねるごとに演出も変わり、新しいショー場面も加わって進化し続ける舞台だった。飽きるどころか、「今度はどう変わるのか」と、毎年見ることが楽しみだった。体を張って「SHOCK」を25年にわたり、2128回も演じた光一には「ご苦労さま」と感謝の気持ちと同時に寂しさもある。

ただ、大千秋楽を終えた後の取材で「自分が作り上げてきたものを誰かが引き継いでいくのを見るのが夢。そうなってくれるといいなと思います」と話していた。実は8年前に上演回数1500回を達成した時の会見で、リポーターから「将来、後輩とかが主演することは考えられるか」と聞かれ、「あってもいいと思う。まだ平気だけれど、限度はあると思う。そうなった時は自分が演出に回ってもいいと思います」と答えていた。光一あっての「SHOCK」だけれど、いつか自分が演じることができなくなっても、演出という立場でも関わっていたいという、「SHOCK」への熱い思いがこもった言葉として印象に残っていた。

大千秋楽という、大きな区切りを迎えて発した「誰かが引き継いでいくのを見るのが夢」という言葉に、ちょっと期待したい。途中から主演だけでなく、作・構成・演出も担っていただけに、光一が演出に専念して作り上げる新「SHOCK」を見てみたい気がする。その時、誰が主演するのか。帝劇は来年2月に建て替えのために休館する。再開場の時期は未定だが、新帝劇でも「SHOCK」を見ることができるのだろうか。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)

華やかな舞台、輝く役者。夢の世界であると同時に、そこには舞台裏とさまざまな人間模様もあります。演劇、演芸について、林尚之記者がさまざまな切り口から伝えます。あなたも、演劇の世界がきっと好きになります。

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