ディズニー23億3000万円寄付発表 ロス消防署財団など山火事の再建と救援活動に
米ウォルト・ディズニー・カンパニーが10日、7日午前にロサンゼルス近郊で発生した山火事が甚大な被害をもたらす中、再建と救援活動に1500万ドル(約23億3000万円)を寄付することを発表した。
米赤十字、ロサンゼルス消防署財団、ロサンゼルス地域のフードバンクなど、現場で必要不可欠なサービスを提供している組織に寄付すると明かしている。
「従業員の安全と健康を確保するために24時間体制で取り組んでおり、その多くは今回の火災の影響を受けている。当社はこの危機の結果、困難に直面する人々を支援するために従業員救済基金への追加支援も提供するつもりだ」と述べている。
また、「火災は猛威を振るい続け、被害の全容が明らかになるまでにはしばらく時間がかかるだろうが、破壊的な火災の被害を受けた南カリフォルニア全域のすべての人に心を寄せており、住民には警戒を怠らずに地元当局の安全ガイドラインに従って欲しい」とコメント。「この困難な時期に、回復力のある活気あるコミュニティーに支援を提供できることを誇りに思う」と述べている。
山火事は発生から3日が経過した現在も鎮火の目途は立っておらず、俳優メル・ギブソンやアンソニー・ホプキンスら多くのセレブが自宅を失っている。また、アカデミー賞ノミネーションの発表が延期された他、プレミアや映画・ドラマの撮影、イベントなどが中止になるなどハリウッドの映画産業にも大きな影響を及ぼしている。
ハリウッドセレブが多く暮らす高級住宅地は焼け野原と化し、複数箇所で発生している火災全体で1万棟を超える建物が焼失していると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)