明石家さんま「いいとも」降板秘話明かす 2月閉館の新宿アルタは「芸能界の青春やった」
明石家さんま(69)が、18日夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」(土曜午後10時)に出演。2月28日で営業終了となる新宿アルタに言及した。
新宿アルタといえば、フジ系「森田一義アワー 笑っていいとも!」(82年10月~14年3月)の公開生放送で知られた場所。さんまは「この番組、始まる前にコメント撮り」があったと言い、番組降板時の秘話を明かした。
「笑っていいとも、オレは金曜日担当だったんで。オレにとって第2の青春なんですよ。(故郷の)奈良で最初の青春。26歳で、いいとも(レギュラーに)入って。『日本一の最低男』っていうオレのコーナーで…」と思い出は止まらず。
「今ちょうどドラマ『日本一の最低男』やってるけど、あれが俺のコーナーのタイトルなんです。アルタ閉館の年に、それ(同タイトルのドラマを)香取(慎吾)君がやってるという」
不思議な縁に思いをはせた。
さんまは、95年に同番組を降板しているが、続けて、当時の秘話を打ち明けた。「オレがやめた時、タモリさんから事務所へ電話をくれた」という。ただ、当時、事務所で寝泊まりをしていた村上ショージが、いたずらだと思い、電話を切ってしまう事件があった。
「タモリさんが酔っぱらって、電話くれて。オレは、ディレクターともめて、辞めることになったんですよ。それまでも、チョコチョコあって。でも、タモリさんは辞めてほしくなかったようで。『オレに言ってくれりゃ…』っていうのがあったようで」
そんな背景があり、タモリが夜、事務所へ電話をかけてきた。
「それを、おまえ(ショージ)が、『うるさいんじゃ、ばかやろう』って。いたずら電話やと思って切ってんねん」
村上ショージに語りかけ、ショージは否定したが、さんまは「どう言うたんかは知らんけど、タモリさんいわく『うるさいんじゃ、ばかやろう』って言われたって」と重ね、これを知ったさんまは、「えらいことや」と慌てて、翌日、早速タモリに確認した。
すると、タモリから「かけたよ。えらい怒られて切られたよ」と言われ、「それが最後で」。気まずい空気のまま、番組降板となったという。
それでも、さんまにとって、番組は「お笑い芸人にとっては通過点の番組でしたね。いいともに出るというね」と感謝の思いが強く、公開生放送の場所も「オレにとっては、芸能界の青春やった」と吐露。
番組降板後は、あまり、新宿アルタの付近へは行っていないというが「ほんとに思い出いっぱいのアルタ」と感慨深げに語り、「今日撮った映像はあそこで流れるらしい」とも報告。さんまは「おれ、毎日行ってしまいそうや」と笑いながら話していた。