解析料理

【解析料理】新潟「いい出来だった。そして忘れよう」ルヴァン杯準Vチームは23年連続J1残留

名古屋対新潟 試合前、写真に納まる新潟の選手たち(撮影・垰建太)
名古屋対新潟 試合前、写真に納まる新潟の選手たち(撮影・垰建太)

<YBCルヴァン杯:名古屋3(5PK4)3新潟>◇2日◇決勝◇国立競技場

クラブ初の国内主要タイトル獲得はならなかった。アルビレックス新潟は2日、ルヴァン杯決勝で名古屋グランパスにPK戦の末に敗れた。延長戦を含め120分間で決着がつかなかった試合は記録上、引き分けとなる。

ルヴァン杯の決勝は「いい出来だった。そして忘れよう」。人気バスケットボール漫画「スラムダンク」の安西先生の名言。今季最大の目標となるJ1残留へ、リーグ戦はまだ3試合残っている。

ルヴァン杯のファイナリストがJ2に降格するわけにはいかない。今季の新潟は2日現在でリーグ16位。ルヴァン杯の準優勝チームのリーグ最終順位を見ると、リーグ戦がなかった第1回の92年度大会を除き、平均6・70位となる。今季の新潟の小気味よいパスサッカーは、今回の決勝でも見せたように、その質だけならリーグ屈指と言える。

昇格1年目だった00年の川崎Fがルヴァン杯決勝で鹿島に敗れ、リーグ戦でも16チーム中最下位でJ2に降格したことはあったが、その後は23年連続で準優勝チームはJ1残留。過密日程の中、リーグ戦とルヴァン杯というタイトルのかかった公式戦を通じてチーム力を高めた。

今季の新潟はクラブ史上初のタイトル獲得を逃したものの、その洗練されたスタイルとサポーターの力強さをあらためてリーグ全体に示した。次戦は9日にJ1残留争いのライバルである17位柏と直接対決。2試合連続の「決勝戦」となる。【石川秀和】

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