【解析料理】新潟の「鉄人」藤原奏哉の次はダニーロ・ゴメス、J公式戦44戦目の初ゴールに期待
アルビレックス新潟は9日、J1残留を争う柏との大一番で、0-1の後半追加タイムにDF藤原奏哉(29)が決めて勝ち点1を得た。フル出場を続ける「鉄人」は今季5ゴール目。新潟のDFがJ1で年間5得点は、05年のブラジル人DFアンデルソン・リマの8点に次いでクラブ歴代2位となった。
J1残留へ。藤原のゴールとともに期待したいのがDFダニーロ・ゴメス(25)のリーグ戦初ゴール。主戦場の右サイドで藤原との連係も向上しつつある。加入2年目のブラジル人アタッカーは、今季ここまでのリーグ戦16試合に出場して無得点。この日の柏戦では積極的に右サイドから中央に切れ込み、利き足の左足を振り抜いたが、シュートは相手にブロックされた。
誰よりもアグレッシブにゴールを目指しながら、リーグ戦では昨季から通算30試合無得点。ルヴァン杯を含めると43試合無得点となる。それでもゴールへの期待感はチーム屈指か。むしろ、ここまでゴールがないのが不思議なくらい。1対1の場面で仕掛けたドリブル数は前節終了時点でチーム最多の65回。成功率は51%で、2回に1回の割合で相手を抜き去っていることになる。
過去にマルクス、エジミウソン、マルシオ・リシャルデス、ラファエル・シルバ、レオナルドなど優良ブラジル人アタッカーが新潟を救ってきた。近年のチームはそうした外国籍選手に依存せず、強化を図ってきたが、そろそろ「助っ人」ダニーロのカットインからのゴールが見たい。【石川秀和】