【ACLE】横浜ハッチンソン監督、海沿いホテルやヤシの木にも「自分たちはビジネスで来てる」
アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)東地区1次リーグ第6戦に臨む横浜F・マリノスのジョン・ハッチンソン暫定監督(44)が2日、アウェーのセトラルコースト・マリナーズFC(オーストラリア)戦に向け、現地のニューサウスウェールズ州ゴスフォードにあるブルータンスタジアムでの公式会見にMF山根陸(21)とともに参加した。
ハッチンソン暫定監督にとってセントラルコーストは現役時代を過ごしたクラブ。元チームメートがクラブのスポーツディレクターを務めており、今も関係は深い。古巣との対戦を前に、さまざまな思い出が脳裏に浮かんだようだ。
「自分はセントラルコーストで長い時間を過ごして、もちろん仲間もいるんですけど、特にまだ話す時間はなかったです。自分にとってはホームです。ここで育ちましたし、家族も自宅もここにあります。ただ、明日はまた違った、最高のチームメートがいるチームで試合をします。ここに帰ってこられたことで懐かしさがよみがえります。素晴らしいスタジアムですし、このヤシの木も、水辺も、本当に懐かしいです。自分が泊まっているホテルは水辺のそばですが、自分たちには素晴らしいプロ意識を持った選手たちがいるということが見えています。どこにも遊びに行くことなく、自分たちはビジネスで、試合でここに来ているという意識を持っています。そういうところも含めて、明日の試合が楽しみです」
横浜は2連勝中で3位に浮上。ここで勝利すれば、3大会連続の16強進出へまた1歩近づくことになる。
ただ、セントラルコーストもオーストラリアで3冠を達成するなど勢いのあるチーム。ACLEでは現在11位だが、前節のヴィッセル神戸戦も敗れたものの2-3という激戦を繰り広げている。侮れない相手であることは間違いない。
指揮官は「たくさんの若い選手たちもおり、面白いサッカーをしますし、素晴らしい選手たちがそろっているように見えます。しっかりとしたやり方でやってくるんじゃないかと思っています。自分たちもいい準備をしてここに来ています。ただのゲームではなく、大きなゲームであると選手たちにも伝えていますし、とにかく明日勝つことでACLEの(1次リーグ)突破というのに大きく前進するんじゃないかとも思っているので、しっかり勝ちにこだわってやっていきたいと思います」と意気込んだ。
また、テンポのいいパスワークでボランチとしての存在感を強めている山根は、セントラルコーストのフィジカル面の強さや、クオリティーの高い選手が多いことを警戒した。
その上で「まずはしっかり個のところで負けないというのが大事ですし、自分たちがしっかりアグレシッブにハードワークし続けるというのが、僕らの勢いを加速させると思うし、より僕らがボールを持つ時間が長くなればなるほど、そういう相手の良さも消せるんじゃないかと思います」と試合のポイントを口にした。
相手がどこであろうと、アウェーであろうと、ボールを持って主導権を握るアタッキングフットボールの看板は降ろさない。持ち前の攻撃力で勝ち点3をつかみにかかる。