プロ野球2024.09.14 06:00

金子真仁

◆岡田雅利（おかだ・まさとし）1989年（平元）6月30日、奈良市生まれ。大阪桐蔭では正捕手として2年夏に甲子園出場。3年春のセンバツでは中田翔（現巨人）とバッテリーを組みベスト8進出。大阪ガスを経て13年ドラフト6位で西武入り。21年オフにFA権を行使し3年契約で西武残留。プロ通算325試合、6本塁打、40打点、打率2割1分7厘。173センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1000万円。

｢腹割って話せてるのかな～｣

――岡田選手はベンチでの会話もファンから注目されていますね。どんなことを心がけてきましたか？

岡田オリックスに行った森もそうですけど、聞いてきてくれたら自分、全部答えちゃうんで。その関係があったから信頼できてたと思うし。今の捕手はたぶん、柘植も古賀も古市もレギュラー取りたい。

その状況で、例えば相手打者の観察とかを本当に腹割って話せてるのかな～と。チームが勝つにはそこも大事。そこで自分が行けたら、うまいこと若手捕手を丸め込めてたっていうのはあるのかなと思ったりはします。

新人合同自主トレーニング　高校の先輩岡田雅利（右）と話す森友哉＝２０１４年１月

――プロ野球チームには教える職務としてのコーチがいます。「先輩」として後輩選手に教えることの難しさもあったりしますか？

岡田そこはすっごいあります。後輩に聞かれたら「コーチはこういうふうに言ってたよな」ってしっかり前置きして、後輩にはアドバイスしています。それと、次はコーチにも自分でも自分の考えを説明できるようにやらないと、って。

やっぱり言葉を1個間違えるだけでコーチ批判や監督批判になって、空気がおかしくなっちゃうので。

来季の実戦復帰へリハビリを進める＝2023年9月

――配慮がすごいコミュニケーションですね

岡田うーん、何なんですかね。子どもの頃はどっちかというと自分が自分がって感じだったんで、自分も。

｢相手が気持ちよくなってるだけじゃ？｣

――周囲のことをより尊重するようになったきっかけはあるんですか？

岡田試合になかなか出られない時期があって、なんかこう、サヨナラ勝ちしてもなんかうれしくないなっていう時があって。僕だけなんでベンチにおるんやろうってなって。

そんな時に周りの選手たちが「岡田さんのおかげ」とか「岡田のベンチの明るい感じがあったからこそ勝てた」とかそういう言葉を出してくれた時に「あ、これってチームだな」って思ったのがきっかけかなって。

松本航（右）と＝2020年9月

――人とのコミュニケーションでどんなことを気をつけていますか？

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