プロ野球2024.11.23 06:00

田村藤夫

◆柿木蓮(かきぎ・れん)2000年(平12)6月25日生まれ、佐賀県多久市出身。大阪桐蔭では2年春から4季連続で甲子園に出場。3年時はエースとしてチームの春夏連覇に貢献。18年ドラフト5位で日本ハム入団。4年目の22年、6月11日中日戦でプロ初登板。1軍登板は同年の4試合のみで、23年から育成契約。今季推定年俸440万円。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。

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◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

■夏の暑さから、過ごしやすい秋を飛び越し、いきなり厳しい現実が突きつけられる

朝7時過ぎに、東京近郊の自宅を出た。

あれだけ暑かった毎日だったが、11月中旬を迎えて、一気に寒さが増した。家を出て車に乗り込む時、これではZOZOマリンスタジアムではしっかり上着がないと困るなと感じた。

真夏のころは、ペナントレースが佳境を迎えて、実は意識は希薄になっているが、来季を見据えたシビアな編成も、各球団ではほぼ骨格ができつつある。

つまり、戦力外のリストが固まっている、ということだ。

CSが駆け足のように過ぎ、日本シリーズというクライマックスで盛り上がると、一気にプロ野球のストーブリーグが始まる。

それこそ、夏の暑さから、過ごしやすい秋を飛び越し、いきなり厳しい現実が突きつけられる。そんな印象だ。

ドラフトも済み、球団運営としてはそれもやむを得ない。入る選手がいれば、言い方は悪いが弾き出されてしまう選手がどうしても出る。

これは、私が現役時代から、さらにその昔から変わらない。

競争があり、結果が出て、契約できる者と、契約満了によって球団を去る者とに、決定的にラインがひかれてしまうのだ。

ZOZOマリンへの道中、そんなプロ野球界の流れを頭の中で反すうした。

私がトライアウトを見るために球場に足を運ぶことにしたのは、これまで何度も取材を重ねてきた柿木投手の姿を見届けるためだった。

あまり楽観的なことばかり書き連ねても仕方ない。

ズバリ触れるならば、NPBのユニホーム姿は最後になるかもしれない。この先も日本ハム以外の球団から声がかかってほしい思いはあるが、それは極めて厳しいと考えるしかないだろう。

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