◆評論家
永島昭浩(ながしま・あきひろ)
1964年(昭39)4月9日、神戸市生まれ。御影工から83年に松下(現G大阪)入り。清水、神戸で活躍。J通算165試合65得点。日本代表Aマッチ4試合出場。フジテレビ・スーパーニュース・スポーツキャスター。
青山は23人に入れるべき/親善試合
<国際親善試合:日本4-2ニュージーランド>◇5日◇国立
出場した4人のボランチで一番良かったのは青山だった。
W杯代表23人に入れるべきだと思うし、世界的なゲームメーカーと対戦する場面を見たい選手だ。最大の特長は球さばきが正確で力強い点。青山が持てば日本のリズムが出たし、切り替えの速さを武器にする日本の中盤にうまく当てはまる。前後左右、ダイレクトパスを狙う視野の広さや展開力は、独特のリズムを持つ遠藤とは違う存在だ。2連覇した広島の中盤を支えるだけの選手だし、本大会で使える戦力だ。
青山だけでなく、日本の前半は奪われたボールを奪い返すスピードが抜群に速かった。香川がPKを得た場面も、実は本田が相手ボールを奪い返して起点になったのだ。「攻守の切り替え」「個人の突破」。この2つの局面でスピードを発揮できたのが、日本の最大の収穫だった。(日刊スポーツ評論家)