◆評論家
永島昭浩(ながしま・あきひろ)
1964年(昭39)4月9日、神戸市生まれ。御影工から83年に松下(現G大阪)入り。清水、神戸で活躍。J通算165試合65得点。日本代表Aマッチ4試合出場。フジテレビ・スーパーニュース・スポーツキャスター。
憲剛外れパスの出し手少ない
順当な選出だったが、気になる点があった。得点することを考えた時に、このメンバー構成ではパスの出し手が非常に少ない。思いつくのは本田、遠藤、清武だが、本田は調子が良くない。遠藤は基本、3列目でゴール前からは遠い位置にいる。故障など突発的な事態に備える意味でも、中村憲が必要だったのではないか。パスの受け手が多く、バランス的に大丈夫かというのが率直な思いだ。
その受け手側だが、1トップ候補の柿谷と大迫にはぜひ世界の壁を越えてもらいたい。Jリーグで持ち味の個人技が通用する柿谷は、W杯では周囲との連係抜きに勝負はできない。ドイツ2部に移籍して当たりの強さを身に付けた大迫もどこまで通用するか。未知数な部分もあるが、2人には殻を破ってほしい。(日刊スポーツ評論家)