グラミー賞は予定通り2・2開催へ、ロス山火事で延期可能性浮上も チャリティー要素含む内容に

  • カリフォルニアの山火事で消火活動をする消防隊(ロイター)
  • ビヨンセ(ロイター)

米ロサンゼルスを襲っている大規模な山火事の被害が拡大する中、延期の可能性も浮上していた米音楽界で最も栄誉とされる第64回グラミー賞が13日、2月2日に予定通り開催されることが分かった。米CNNなど複数のメディアが報じている。

歌手ビヨンセが最多11部門でノミネートされている今年のグラミー賞は、ロサンゼルスのダウンタウンにあるクリプトドットコム・アリーナで行われる。グラミー賞は予定通り授賞式を行うものの式典は救助隊や消防士らに焦点が当たるよう再構築される見通しだといいい、チャリティーの要素を含んだ内容になると見られている。

一方、ハリウッド映画関係者も多く被災したことを受け、ノミネーションの発表が延期されていたアカデミー賞は、各候補の発表を再延期した。17日から19日に延期となっていたノミネーション発表は、鎮火に見通しが立たないことからさらに23日まで延期された。

また、ノミネートされた人たちが一堂に会する毎年恒例の昼食会は中止が決まった。一方で、3月2日にハリウッドのドルビー劇場で予定されている授賞式は延期せずに実施するという。

「私たちはみな、火災の影響とコミュニティーの多くの人々が経験した甚大な損失に打ちのめされています。アカデミーは常に映画業界の団結力であり、苦難に直面しても共に立ち向かうことを約束します」と、映画芸術科学アカデミーは声明を発表した。(ロサンゼルス=千歳香奈子)