元櫻坂46の菅井友香(29)がヒロインの秘書課員吉田麻衣を演じる。
ぐんぴぃ いや、もうなんかロマンスあるかもって聞いてましたけど(笑い)。そんなの申し訳ないってくらい、いい方でした!
八木監督の生まれ故郷である関市が舞台。刃物の産地として、世界的に知られる関市が観光PRのために映像作品のプロジェクトを立ち上げたことが発端だ。八木監督にとっては2020年の「実りゆく」に続く第2弾だ。
八木監督 いつか映像で故郷に恩返しをしたいなと思ってたんで、もうやるしかないというところが最初です。ぐんぴぃを選んだのは、主人公の山田一郎というのはかつて夢を持っていたけど、それを押し殺して淡々と日常生活を送っているキャラクター。暗そうで、マイナーイメージを持たれるキャラクターになりがちですけど、ぐんぴぃがやればとてもポップになる、と。日本一明るい童貞ですからね・ポップに明るく振り切ったものになるんじゃないかと思いました。
ぐんぴぃは、19年4月に、偶然東京・新宿で受けたABEMA NEWSの街頭インタビューで、性体験を聞かれ「バキバキ童貞です」と答えたことから「バキ童」としてブレークした。楽太郎の6代目三遊亭円楽らを輩出した、青学大の落研出身。漫才コンビ、春とヒコーキのボケ担当だ。
ぐんぴぃ 芸人ではものにならないと思って、最初は就職したんです。真空ジェシカのツッコミのガクが青学の同級生なんですよ。こいつが、とんでもない天才なんで。こういうのが、プロになるんだ思ってました。ガクが所属していたのは、落研とは別のお笑いサークル。お笑いサークルはチャラいんですよ。大喜利の大会に水着の女子がラウンドガールで学校までやって持ってくるんです。青学はおしゃれな人が多くて、もうそれが怖くて着物着ておびえてるのが落研(笑い)。で、就職したけど、後輩だった今の相方の土岡(哲朗)に誘われてコンビを組みました。
八木監督は映画監督を志望して日大芸術学部の映画学科に進学。就職の時に芸能事務所のタイタンを選んだ。
八木 今は爆笑問題の田中(裕二)さんのマネジャーをしています。タイタンに入った時は、映画をいつか作りたいと思ってましたし、やっぱり太田(光)さんがいつか撮ると思ってます。大好きな人がやろうとする時に近くでサポートしたいと思っていました。
ストレートに映画監督を目指しはしなかったが、八木監督は子供の頃からの夢をかなえた。
八木 子供の頃に怪獣映画を見て、いつか怪獣映画の監督になりたいって思ってました。この主人公の山田そのもの。中学生からビデオカメラで映画を撮ってましたから。この作品を作り上げて、製作総指揮のうち(タイタン)の太田光代社長も喜んでくれてました。この作品の続編が作れたらいいなと思っています。
34歳になった今も、ぐんぴぃは童貞のままだ。
ぐんぴぃ 風俗とかも行ってません、怖くて。童貞じゃないんじゃないかって、探偵や写真誌につけられたこともあったんですけど、おとなしく帰っちゃってました。女の子と付き合ったこともないです。青学だからって、光がまぶしいところは、影もくっきりとあるんです。合コン的なものも、僕はやったことないです。
ぐんぴぃもいつか「バキ童」を卒業する日が来るのだろうか。童貞をささげたい理想も聞いてみた。
ぐんぴぃ 僕がずっと好きな「ロリババァ」っていうジャンルがあるんです。見た目が幼いけど、年齢は重ねているっていう…。
八木監督は映画監督になる夢をかなえたが、ぐんぴぃの夢がかなう日がくるか…。
◆ぐんぴぃ 1990年(平2)3月31日、北九州市生まれ。青学大在学中は落語研究会に所属。13年卒業後はブックオフに就職。17年に落研の後輩だった土岡哲朗(32)とお笑いコンビ、春とヒコーキ結成。19年4月にABEMA NEWSの街頭インタビューに「バキバキ童貞です」と答えて話題を呼ぶ。その直後に「タイタン学校」に入学して、翌20年にデビュー。YouTube「バキ童チャンネル【ぐんぴぃ】」は登録者数179万人超え。俳優として日本テレビ系「大病院占拠」「新空港占拠」、現在はテレビ東京系「ノロイヲアゲル」(日曜深夜0時45分)にレギュラー出演。176センチ、125キロ。
◆八木順一朗(やぎ・じゅんいちろう)1988年(昭63)11月11日、岐阜県関市生まれ。幼少期に見た怪獣映画の影響で映画監督を志す。中2で家庭用ハンディカムで始めて映画を撮り、高校卒業まで13本。日大芸術学部映画学科監督コース卒業後、11年に芸能事務所タイタン入社。爆笑問題、橋元徹氏、辻仁成、太田光代社長らのマネジャーを務める。20年にお笑いコンビ、まんじゅう大帝国の竹内一希(30)が主演した映画「実りゆく」で初監督。175センチ。血液型A。