フジ会見、中居の謝罪文含め「真相が何も分からない」デーブ・スペクターは自らの口で語る会見提案

  • 定例会見に出席したフジテレビ港浩一社長
  • 中居正広(2020年2月撮影)

フジテレビは17日、都内の同局で1月度の定例会見を行い、一部週刊誌で社員の関与が報じられた中居正広(52)を巡る女性トラブルについて説明した。港浩一社長(72)ら役員5人が出席し、第三者の弁護士を中心とする調査委員会の立ち上げを明言した。昨年12月に報道が出て以降、同局が会見を開くのは初めて。港社長は冒頭で謝罪したが、具体的対応などに関する質問には調査を理由に回答を控え、1時間43分にも及ぶ会見は終了した。放送プロデューサーのデーブ・スペクターは日刊スポーツの取材に応じ、この日の会見、中居の謝罪文含め「真相が何も分からない」と指摘。双方に自らの口で語る会見をあらためて、設けることを提案した。

   ◇  ◇  ◇

港さんは(85~87年に放送された)「夕やけニャンニャン」時代から知っています。フジが一番、イケイケの時代に成功した、絵に描いたような現場の人。ただ、今日は記者会見じゃないですよ。用意した原稿を読んでいるだけで、紙1枚でまとめて流せばいい内容。第三者委員会の調査を待つ? 成功したの、ほとんど見たことないですよ。

旧ジャニーズ事務所の性加害問題含め近年、日本の大企業の対応は初動が遅く、対応は悪く、本音も言わず、カタカナで逃げる傾向が強い。僕は真実が知りたいんです。そもそも、中居君の謝罪文にあった「トラブル」って何? 暴力がないということ以外は、性的トラブルか交際のもつれなのか、何も分からない。フジも23年6月に把握していながら「極めてセンシティブな内容」「プライバシーの保護を最優先」したとか…意味がよく分からない。

一部週刊誌の取材に女性が応じた報道だけで「女性トラブル」という言葉だけが独り歩きする。テレビ各局も、批判的な世論とスポンサーの顔色を見て中居君の番組にストップをかけましたが、番組の担当者は、どのくらい真相を知っているのでしょうか?

守秘義務で口外できないとはいえ、これだけ報道が出てしまい、半ばなし崩しになっている。謝罪文自体、謙虚さや反省がもう一つ感じられませんでしたが…。中居君も、ここまできたら弁護士と話し合った上で一定程度、話しても良いと思います。港さんだって、50年も現場にいたんだから、自分の言葉で語れるでしょう。中居君とフジが、しっかり自分の口で言わないとダメですよ。

こういう仕事をして、いろいろな情報が入ってきますが、それでも真実が分からない。判断できるほど情報もない中、世論が一部報道に誘導されたように批判する。今の日本は、ちょっとおかしいと思いますね。

【フジ会見、女性の上納「詳細把握できていない」】一問一答はこちら>>