ヘンリー王子、ネオナチや過激派の脅威考慮し「限定的な警察の保護」も 裁判のため単身帰国予定

英国のヘンリー王子(40)が、英サン紙を発行するニューズ・グループ・ニュースペーパーズ(NGNI)に対する継続中の裁判に出席するため、来週ロンドンに単身で帰国を予定している。

英ミラー紙が、王子は渡英に際して英王室からのバッキンガム宮殿に滞在する申し出を断ったと情報筋の話を報じた。王子がどこに滞在するのかは分かっていない。

同紙によると、王子は英国滞在中の警察による警護を受ける権利を巡って政府と争っていた裁判で昨年敗訴したものの、今回の帰国時に「限定的な警察の保護」を受けることになるとも伝えている。ロンドン警察庁トップのマーク・ローリー氏が、王室・要人警護部の武装警官を提供することに同意したと情報筋の話を伝えている。

ヘンリー王子は20年に英王室を離脱したが、王位継承順位6位であることに変わりはなく、アフガニスタンで2度の軍務を果たしており、近年は家族がネオナチや過激派からの脅威にさらされていることなどが考慮されたものと推察される。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)