【エッセー】西武の納会ゴルフにお呼ばれしました…オフショットとナイスショットと

プロ野球はオフシーズンに入りました。

各球団がファン感謝デーなど恒例行事を行う中、埼玉西武ライオンズの納会ゴルフにお招きいただきました。同組には今季限りで退団する渡辺久信GM(59)が。

でも、いわゆる「接待ゴルフ」なんてしません。

いざ、勝負であります。

プロ野球

■「今日もぜひ、選手たちとコミュニケーションを取っていってください」

午前9時30分過ぎのスタート予定の組だったものの、午前6時50分には舞台となる武蔵丘ゴルフコース(埼玉・飯能市)に到着したから、それなりに眠い。

ロッカーで着替えていると「おはようございます!」と元気な顔が近くにやって来た。

是沢涼輔捕手(24)だ。

低血圧で朝弱めな私としては、そのテンションがうらやましい。

「コース回るの、初めてなんです! こんな格好で大丈夫ですかね?」

とりあえず撮る。

右から左へとばかりに、現役の法大野球部員にラインで画像を横流し。彼はけっこう、後輩に愛されている。

着替えてフロント前で待つ。今日はお招きいただいている立場。一番大事なのはゴルフじゃなくて、ごあいさつだ。

奥村剛球団社長(57)ともお久しぶり。

「今日もぜひ、選手たちとコミュニケーションを取っていってください」

メディアの立場として、とてもありがたいお言葉。

選手たちも着替え、次々と練習へ繰り出す。

杉山遥希投手(19)とは横浜高校の卒業式以来の再会。

「自分も今日デビューです。あ、織田君、すごいですよね」と、3学年下のドラフト候補のことをしっかりチェックしている。

与座海人投手(29)のパーカーはなんだかおしゃれだ。

「これ、カリフォルニアと韓国にしか売ってないブランドなんですよ」

納会ゴルフはファッションショー的な側面もたぶんある。

炭谷銀仁朗捕手(37)が強烈なコーンロウで登場した。

でも今年は西武担当じゃなくて、まだ名刺を渡すこともできていないから、いきなりは突っ込めない。

同じベテランでも中村剛也内野手(41)は話が別。

黙ってカメラを向ければ、けげんな顔でポーズを決めてくれる。芸術だ。

羽田慎之介投手(20)が民族衣装的な帽子をかぶって登場した(サングラス付き)。

球団職員の女性に「どこから来たの~?」と笑われ「北海道で~す」と返している。

去年の納会ゴルフでは土星柄のトレーナー。やっぱりすごい。

ちょっと練習に行こう。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。