【ジョックロック】ロン毛&リーゼント…年の差11歳コンビがM―1頂点にロックオン

ロン毛にヒゲの福本ユウショウ(37)、リーゼントのゆうじろー(26)。舞台衣装は黒のスーツに黒ネクタイ。持ち前の演技力を生かしたジョックロックの漫才は、一度見たら忘れられない。結成3年目で、コンビの年齢差は11歳もある。異色の先輩・後輩コンビは、若手漫才コンビの中で抜群の存在感を放っている。

お笑い

結成3年目、11歳差の漫才コンビ、ジョックロック。福本ユウショウ(左)と、ゆうじろー(撮影・三宅敏)

結成3年目、11歳差の漫才コンビ、ジョックロック。福本ユウショウ(左)と、ゆうじろー(撮影・三宅敏)

◆ジョックロック福本ユウショウ、ゆうじろーによって2022年(令4)4月、コンビ結成。23年4月から、よしもと漫才劇場所属。同年NHK新人お笑い大賞準優勝。24年7月、今宮戎マンザイ新人コンクール福笑い大賞。9月13日には大阪・よしもと漫才劇場で「ニューエイジ・ニューネタライブ」(午後7時30分)に出演する。他にどんちっち、オニイチャン、ぐろう、マーメイドら。

◆福本(ふくもと)ユウショウ1987年(昭62)7月15日生まれ、大阪府太子町出身。NSC35期。趣味はeスポーツ鑑賞。身長183センチ。

◆ゆうじろー98年(平10)1月26日生まれ、大分県宇佐市出身。NSC42期。趣味はサッカー、温泉。身長171センチ。

「今宮戎マンザイ新人コンクール」優勝

「真夏の決闘」だった。7月23日、酷暑の今宮戎神社(大阪市浪速区)で行われた「今宮戎マンザイ新人コンクール」。駆け出し時代のダウンタウンも受賞し、スターへの道を歩むその1歩とした伝統ある賞レースだ。

うだるような暑さのなかで、若手漫才師が熱演を繰り広げた。

結果、ジョックロックが福笑い大賞。コンビ結成3年目で初の優勝だった。

福本とにかく暑かった。見ているお客さんも、大変だったと思います。僕らは昨年の大会も出たんですが、出順を決める抽選をゆうじろーが引いて2番。にぎやかなお祭りムードが、舞台でもすごくうるさかったのを覚えています。

今年は早めの出番は避けたいと思って、僕が引いたら5番でした。

出順はマーメイドが1番、シスターが3番。よしもと漫才劇場(マンゲキ)でしのぎを削るライバルが早い出番を引いて、観客を盛り上げてくれた。

ゆうじろーマーメイドのテクニック。がお気に入りの空調服を着て舞台に出ていくか、迷ってました。暑い日には涼しくて、効果的な空調服ですが、さすがにお客さんの前では…。

NSC35期と42期

昨年のNHK新人お笑い大賞では、天才ピアニストに敗れ、ジョックロックは惜しくも準優勝。そのことが悔しくてたまらない福本は、X(旧ツイッター)に、その天才ピアニストとの3人ショットをアップしている。

福本あのとき負けたことをこの先も忘れないよう、笑顔の天ピと一緒の写真を使っています。自分への戒めです。天ピの竹内(知咲)はいつもネタを考えているし、僕もものすごい刺激になっています。

NSC(吉本総合芸能学院)の35期と42期。年齢差は11歳。ジョックロックは、マンゲキの所属メンバーでも、最も世代の離れた先輩・後輩コンビでもある。

コンビ結成は2022年4月。それまでコンビ解散を経てピン芸人として活動していた福本は、34歳だった。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。