【千葉百音の言葉】「0コンマ何秒のズレ…繊細な競技」ガチガチ緊張も糧に/世界選手権

【モントリオール=阿部健吾】今季の4大陸選手権王者の千葉百音(18=木下アカデミー)がショートプログラム(SP)に臨み、62.64点となりました。シーズンベストには8.46点及ばず「慎重になりすぎたかな」と受け止めました。

初の世界選手権に「最初からガチガチだった」を素直に打ち明けましたが、取材エリアでは笑顔を浮かべる場面も。22日(日本時間23日)のフリーへも視線を向けました。「千葉百音の言葉」を現地発でお届けします。

フィギュア

<世界選手権>◇20日(日本時間21日)◇第1日◇カナダ・モントリオール◇女子ショートプログラム(SP)


順位選手名SP
1ルナ・ヘンドリックス76.98
2イザボー・レビト73.73
3イ・ヘイン73.55
4坂本花織73.29
5ユ・ヨン67.37
6キム・チェヨン66.91
7ニーナ・ペトロキナ66.23
8吉田陽菜64.56
9アンバー・グレン64.53
10リビア・カイザー64.05
11ニーナ・ピンザローネ64.04
12キミー・レポンド62.64
13千葉百音62.64
14エカテリーナ・クラコワ62.34
15ジョセフィン・タイガード61.55
16オルガ・ミクティナ60.77
17マデリン・シーザス59.65
18ロリーン・シルト59.41
19サリナ・ヨース59.39
20アナスタシヤ・グバノワ58.66
21ネッラ・ペルコネン56.82
22ツーハン・ティン56.32
23ミア・リサ・ゴメス55.09
24ナタリー・ランゲルバウアー53.81
25ニーナ・ポベイ53.50
26アレクサンドラ・フェイギン53.33
27ジュリア・ザウター52.52
28エリスカ・ブレジノワ50.90
29クリスティーナ・イサエフ50.07
30べネッサ・セルメコバ48.94
31ソフィア・ステプチェンコ46.74
32マリア・セニュク46.57
33アナスタシア・グラチェワ46.12
34アナスタシア・ゴジュワ40.28
35メダ・バリアコイテ40.04
女子SPの演技を行う千葉(撮影・阿部健吾)

女子SPの演技を行う千葉(撮影・阿部健吾)

「出し切ってきなさい」

――3本目に予定していた3回転ルッツが1回転となりました

千葉 慎重になりすぎたかな、というのが一番です。一瞬の0コンマ何秒のタイミングがズレただけで、ああなってしまう。本当に繊細な競技だなと感じました。0コンマ何秒で抜けてしまうような競技。今日はルッツの前で勢いが減速してしまったのもあると思っていて、「ルッツを降りたらノーミスだ」と。そういうのもあったと思います。初めての世界選手権ですごく緊張したというのもあります。今は悔しい気持ちが大半ですが、やりきれなかった思いをフリーで発散しきれるように頑張るだけだと思いました。

――冒頭の連続3回転ジャンプはうまく着氷できたように見えました。途中から緊張感がありましたか

千葉 最初からガチガチだったので、3―3をきれいに降りれただけでも今日はすごく良かったと思います。ただ、3―3がきれいにハマったからにはちゃんとルッツまでノーミスで終わりたかったので、今すごく後悔しているところです。

――浜田コーチとはどのようなお話をして臨みましたか

千葉 「この大会に出させていただいたからには思いきりやってきなさい。初めての世界選手権で、何も懸かっているものはないから出し切ってきなさい」と言われました。今日は出し切れました。頑張りました。

――練習ではフリップ―トーループを念入りに確認していたように見えました

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。