【佐藤駿の言葉】GP初V前進もタイムオーバーは「気合が入りすぎて」/現地限定 

【重慶=阿部健吾】10月のグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ2位の佐藤駿(20=エームサービス/明治大)がショートプログラム(SP)に臨み、今季自己最高の98・75点で首位発進しました。

昨季の4大陸選手権で記録した自己ベストに0・45点と迫る得点。今大会で2位以内に入れば、2年ぶりのGPファイナル(12月5~8日、フランス・グルノーブル)自力進出が確定する中、2位のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)に5・54点差をつけました。

これでGP初優勝にも前進。得点には納得しましたが、タイムバイオレーションでの減点については「気合が入りすぎて…」と意外な理由を明かしました。21日の公式練習、首位発進したSP後の言葉をお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第6戦中国杯>◇11月22日◇中国・重慶◇男子公式練習、ショートプログラム(SP)


順位名前SP
1佐藤駿98.75
2ミハイル・シャイドロフ93.21
3アダム・シャオ・イム・ファ91.22
4ニカ・エガゼ87.73
5マッテオ・リッツォ84.92
6ボーヤン・ジン83.66
7ダイウェイ・ダイ82.96
8ユードン・チェン77.73
9デニス・バシリエフス75.75
10ニコライ・メモラ68.87
11キム・ヒョンギョム67.76
公式練習で他選手の滑りに目をやる佐藤

公式練習で他選手の滑りに目をやる佐藤

ファイナルへ「思いは強いけど・・・」

公式練習を終えて(21日)

―状態はどうですか

コンディションもすごく良くて、氷の感触とかも良かったかなと思うので、この調子で明日もいけたらいいなと思いました。

―リンクの大きさは前回のスケートカナダと比べてやりやすさはありますか

体感、やっぱちょっと広いなっていう感じは。会場がすごく大きいっていうのもあるんですけど、会場が広く感じた分、やはり大きく滑っていかないと氷を全体使えてないってなっちゃうので、氷を大きく使えたらいいなと思いました。

―ジャンプの軌道などは前回苦しんだところもあったかなと思いますが、今回に関してはどうでしょうか

昨日と今日とルッツやフリップをやってみて、状態とかもすごく良くて、跳ぶときも自分の中でいいルッツが跳べていると思ったので、この流れで明日も頑張りたいと思いました。

―スケートカナダから今大会まではどういうところを意識して取り組んできましたか

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。