【住吉りをんの言葉】「順位にこだわりない」滑るモチベーションは?/現地限定

住吉りをん(21=オリエンタルバイオ/明治大)はグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦中国杯で4位となり、2季連続のファイナル進出とはなりませんでした。

フリーから一夜明けた11月24日、滑ることへのモチベーションやフリープログラムに込められた意味、今大会では封印した大技4回転トーループの重要性などについて幅広いテーマで話しました。

11月23日のフリー後と合わせ、現地取材メディア限定のやりとりを「住吉りをんの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第6戦中国杯>◇11月23、24日◇中国・重慶


順位選手名SPフリー合計
1アンバー・グレン70.84144.70215.54
2千葉百音70.86141.05211.91
3キム・チェヨン69.27139.20208.47
4住吉りをん70.48131.97202.45
5渡辺倫果69.08127.87196.95
6キミー・レポンド67.71128.20195.91
7マデリン・シーザス61.10119.67180.77
8アナスタシア・グバノワ52.11125.23177.34
9イ・ジュウ58.36107.68166.04
10シャンイー・アン60.10103.64163.74
11キム・ミンチェ62.9491.45154.39
12ホンイー・チェン45.8193.76139.57
女子フリーの演技をする住吉りをん(共同)

女子フリーの演技をする住吉りをん(共同)

緊張した理由

女子フリーを終えて

―まずは演技を振り返っていただいて、どういった感想をお持ちですか

そうですね。もう今日はほんとに公式練習終わって帰ってから、もう緊張してるっていうのをすごく感じていて。普段は昼寝するんですけど、それも眠れなくて。もう結構なんか緊張してるなっていうのを実感する場面もすごくたくさんあって。なので、すごくそれが前半にたくさん出てしまったので、後半はしっかり立て直すことができたんですけど、なんかやっぱり自分の弱さがちょっと出てしまったかなっていう印象です。

―緊張はどういったところから出てきましたか

うーん、多分昨日つまずきはあったにしてもそれ以外しっかりまとめることができて、そこで今回しかも、来てからの調子もよかったので「今回できるぞ」っていうのを、なんか、自信半分、自分にかけるプレッシャー半分っていう。その自分にかけてるプレッシャーなのかなっていうのはありました。

女子フリーの演技をする住吉りをん(共同)

女子フリーの演技をする住吉りをん(共同)

―SPがかなり僅差だったことも緊張につながりましたか

そこはそんなに気にしていなかったつもりで、どちらかというとノーミスしたいっていう気持ちが強かったので。ショート、フリー揃えられることがあまり今までなかったので、それをできるように、フリーもクリーンのプログラムをやりたいっていう緊張だったかなと思います。

―4Tも3Aも封印して臨むからこそ、よりそういう気持ちが強くなったのでしょうか

そこが一番強いです。やっぱり大技抜くからには絶対1つもミスしちゃいけないってちょっと思い過ぎちゃったかなっていう気がします。

女子フリーの演技をする住吉りをん(共同)

女子フリーの演技をする住吉りをん(共同)

―経験値としては、また1つ積み重ねたというイメージですか

そうですね。なんて言うんだろうな。すごく悔しいは悔しいんですけど、なんか今までみたいにグダグダグダって失敗してっちゃうというよりも、ぱって切り替えることができたんですけど、それが切り替えが遅かったっていうのはあるので。全日本は多分同じ構成でいくのでそれのための前段階というか、いい準備になったのかなと。成長の1歩目かなと思います。

―大技がなくてもできるという手応えはありますか

そうですね。今回の出来で131点はちょっといただきすぎだなっていうのはすごく思うので、あんまり今回の点数は参考にしちゃいけないっていうか、出過ぎではあるんですけど、それでも、うーん、そうですね。戦える力はあるっていうふうに自分でも思うし、ほんとになんて言うんだろうな。大技なしでも戦えるって思うだけじゃなくて、それをしっかり出さないといけないとは思うんですけど、戦えるっていうことが分かって、それを全日本で証明するのが次のステップかなっていう感じがします。

女子フリーの演技を終えた住吉りをん(共同)

女子フリーの演技を終えた住吉りをん(共同)

―岡島先生からは何か最後言葉をもらったりしましたか

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。