【チームココの言葉】「ディアナさんにインタビューしたい(笑い)」/世界選手権

【モントリオール=阿部健吾】自己最高順位を更新して18位となった「チームココ」こと小松原美里(31)尊(32)組(倉敷FSC)が、リラックスした表情で取材に応じてくれました。今大会のことや、若手の存在、今大会ペアを優勝した40歳のベテラン、ディアナ・ステラートについて。さらには「尊」つながりで、春場所を制したあの力士についても話題が及びました。

現地限定のインタビューをお届けします。

フィギュア

<世界選手権>◇24日(日本時間25日)◇最終日◇カナダ・モントリオール

一夜明けインタビューに応じた小松原尊(左)、美里(撮影・阿部健吾)

一夜明けインタビューに応じた小松原尊(左)、美里(撮影・阿部健吾)

――若手が出てきている中で世界選手権に出場されました。おふたりはどのように感じながら練習されてきましたか。また、若手の存在はどのように刺激になっていますか

美里 私は2つのことを感じています。1つ目は、とっても元気や刺激をもらっているということ。お尻に火がついているって、シーズン序盤にいろんなところで言っていましたけど、本当に燃えるような気持ちで挑めています。大会だけじゃなくて日々の練習でも(西山)真瑚君とか(田中)梓沙ちゃんがいるので刺激になっています。それが結果としてパーソナルベストにつながっていくと思うのでとても良いです。2つ目は、かなりしんどいです(笑い)。年齢もありますし、いろいろな対応力だったり、経験値は上がるものの、体のけがだったりが増えてきたりとか難しいので。大ちゃん(高橋大輔さん)が毎年毎年「1年ずつ」と言っていたことが、今になってよく分かるなという面があります。ただ今回、ペアのディアナさんが40歳で優勝っていう、すっごいかっこいいのとかを見ると、ちょっと彼女にインタビューしてみたい(笑い)。 何を食べてるんだろうとか、どうやってトレーニングしてるらっしゃるんだろうとか、すごい興味があるので。自分の今の年齢でできる良さや、美しさだったりとかもうちょっと追求したいなと思います。

チームココのフリー(共同)

チームココのフリー(共同)

 日本のアイスダンスの若い子たち見ると、まずは本当に尊敬しています。先輩としてすごくハッピーな気持ちがいっぱいあります。今は8年目なので、だんだん自分たちの最後の日に近づいていると思っています。だから、若い子たちがいっぱい出てくるということに関してはすごくうれしいです。(私たちも)2年前と比べると新しい面を作っていますので、まだ何か新しいものをつくれるという強さがあるという気持ちで、と思っています。それから、ディアナちゃんや大ちゃんは年齢を重ねてもすごく頑張られたと思います。自分もどれぐらいできるか、作戦を立てたいなと思っています。

――モントリオールは田中、西山組や岸本、田村組も拠点としています。今大会の演技後に後輩たちから反響はありましたか

美里 めっちゃ意識して、「絶対いいとこ見せる」と思って演技して。フリーの後にお会いすることができて「かっこよかったですよ」って言ってくれたので、「よしっ」と思いました。

表彰式でカナダ国歌を聴きながら涙を流すディアナ・ステラートデュデク(左)とマキシム・デシャン

表彰式でカナダ国歌を聴きながら涙を流すディアナ・ステラートデュデク(左)とマキシム・デシャン

――ディアナさんが会見で「体を整えるために毎日同じものを食べて水を飲み、同じ時間に寝て起きる」という話をされていました。美里選手がされていることと重なるなと思いますが、体を整えることで選手生命は伸びるという実感はありますか

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。