◆紙面企画
取材班日記
日刊スポーツ新聞社W杯取材班5人のブラジル日記です。
◆盧載鎭(の・ぜじん)
◆益子浩一(ましこ・こういち)
◆菅家大輔(かんけ・だいすけ)
◆八反誠(はったん・まこと)
◆栗田成芳(くりた・しげよし)
不規則生活…W杯の醍醐味?
選手も戦っているが、記者も戦っているんです。時差12時間という、日本とは真逆の生活の中で、取材と移動の繰り返し。代表チームのように直行のチャーター便が用意されるはずもなく、先乗りで追いかけ待ち受ける。
ちなみにコートジボワール戦の自分はというと、現地時間午後10時キックオフで、日付が変わった0時に終了。取材を終えてホテルに戻ったのは午前2時。すぐに空港へ移動して試合終了のホイッスルから4時間後には飛行機に乗って、原稿を書く。着陸したらすぐに原稿を送って一息と思いきや、午後の練習取材に備えてわずかばかりの仮眠を取って、また現場に向かう。
不規則で不健康な生活も、W杯取材の醍醐味(だいごみ)? って自分に言い聞かせてはみるものの、体がついていかないもんだから、日本から持ち込んだ風邪薬の瓶は、もう半分なくなった…。スポーツの世界では、勝利が一番の良薬だってよく言うけど、記者にも当てはまるのなら味わいたい。眠気も疲れも、すべて吹っ飛ぶ勝利の味を。【栗田成芳】