◆紙面企画
取材班日記
日刊スポーツ新聞社W杯取材班5人のブラジル日記です。
◆盧載鎭(の・ぜじん)
◆益子浩一(ましこ・こういち)
◆菅家大輔(かんけ・だいすけ)
◆八反誠(はったん・まこと)
◆栗田成芳(くりた・しげよし)
逃れられない鳴り響く爆音
地元ブラジル戦がある日は、気が休めない。あらゆるところで、花火や爆竹音が鳴り響く。試合が始まる前から、ブラジル人はお祭り騒ぎを始めている。普段から機関銃を手にする警察を見ているだけに、急な爆発音を聞くと「発砲か!?」と身をすくめてしまう。先輩の益子記者がヘビ嫌いを告白していたけど、私は大きな音が大嫌い。だからお店に入ってお土産を物色していたときだった。
棚に並ぶW杯グッズを見ていると、お店のシャッターが閉店ガラガラ…。勝手に閉まっていく。時刻はまだ昼すぎだ。ブラジルの試合をテレビ観戦したいがために、お店もおしまい。取り残されてぼうぜんとする私を見た店員は「レジを締めるからちょっと待ってて」(と言っているように聞こえた)。身支度を終えた店員とともに裏口から脱出できたけど、ブラジル戦の日はいったいどこにいればいいんだ~。【栗田成芳】