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OGGIの「毎日がW杯」
荻島弘一(おぎしま・ひろかず):1960年(昭35)東京都出身。84年に入社し、スポーツ部勤務。五輪、サッカーなどを担当して96年からデスク。出版社編集長を経て05年から編集委員として現場取材に戻る。
884試合経て決定203チームの頂点/よもやま話
いよいよ開幕が迫ってきた。出場する32カ国のサポーターは、楽しみと不安を抱えながら待っているはずだ。1次リーグ3試合を経て、16強によるトーナメント。来月13日(日本時間14日)には、優勝が決まる。
「予選からがW杯」と言われる。今大会の予選には史上最多の203カ国(と地域、開催国ブラジルを含む)が参加。3年前の11年6月15日に北中米カリブ海予選が始まり、全世界で820試合が行われた。出場した選手は5705人、記録されたゴールは2350点、2916枚のイエローカードが出された。
11年7月2日には、アジア1次予選でネパールに敗れた東ティモールが「14年大会初の敗退チーム」となった。ポルトガルから独立した同国では、サッカーが最も盛んなスポーツ。171チームのトップを切って「W杯」から姿を消した同国だが、すでに18年を目指して強化を始めている。
本大会でも、勝ち続けるのは1チームだけ。31チームは敗れて大会を去る。予選も含めて202チームは敗退するのだ。優勝候補と言われるのはブラジル、アルゼンチン、ドイツ、スペインなど、もちろん日本も頂点を目指す。本大会で行われるのは1次リーグ48試合と決勝トーナメント16試合。884試合を経て、203チームの一番上、世界一が決まる。【荻島弘一】