◆評論家
岡野雅行(おかの・まさゆき)
1972年(昭47)7月25日、横浜市生まれ。日大中退で94年に浦和入り。神戸、浦和、TSWペガサス(香 港)、鳥取でプレーし、昨年引退。日本代表で国際Aマッチ25試合2得点。175センチ、72キロ。
フランス大会の時は切り替えられた
<W杯:日本1-2コートジボワール>◇1次リーグC組◇14日◇レシフェ
コートジボワールのスピードについて行くことで、体力が奪われた。相手は90%で走っても、日本は100%でやらないと対応できないものです。さらにドログバが投入されてスイッチが入った。ドログバに気をとられたから2失点。Y・トゥーレも倒れないからFKやPKにならなかっただけ。ドログバは体をぶつけられても「何か触ったかな?」くらいにしか思ってないのかもしれません。敵ながらいい選手です。ぜひ鳥取に来てくれませんかね。格安で(笑い)。
黒星スタートは98年のフランス大会と一緒。当時はW杯の前から岡田監督が「1勝1敗1分け」と言っていた。だからアルゼンチン戦の負けは想定内だったから、切り替えられた。そしてあの時のチームはアジア最終予選で、メディアから持ち上げられて、落とされて、最後にはまた持ち上げられた。そのため「信じられるのは自分たちだけ」というファミリーのような雰囲気があって団結できていた。
当時とはプレッシャーのかかり方が違うと思う。でも団結力は変わりないはず。まだまだ3分の1。リスクを負ってでも攻めて、2勝してほしい。(鳥取GM 岡野雅行)