◆紙面企画
W杯のツボ
試合のプレー、珍プレーなどの出来事を掘り下げて検証する企画。南アフリカW杯の「スーパープレー、お宝発掘」をリニューアルし、スーパープ レーや勝負のあやに迫ります。
“地の利”生かせなかったエクアドル
<W杯:エクアドル0-0フランス>◇1次リーグE組◇25日◇リオデジャネイロ
故意ではないように見えたが…。不運な判定がエクアドルの敗退に影響した。後半5分、MFアントニオ・バレンシア主将(28=マンチェスターU)が退場処分を受けた。フランスDFディニュに足裏を見せてタックルにいった、と主審に判断された。
右サイドをドリブル中にディニュが左からスライディングタックルをしてきた。足裏でボールを引いてかわそうとした際、靴底が滑り、足元に入ってきた相手を踏む形になった。これが意図的と思われてのレッドカードだった。レイナルド・ルエダ監督(57)は「とても不運だ。我々に不利な幾つかの判断があった」と不満を爆発させたが、A・バレンシアは潔くキャプテンマークを外し、走ってピッチを去った。
決勝トーナメント進出に必要なのは勝ち点3だったが、微妙な判定が尾を引いてスコアレスドロー。数的不利をはね返せず、今大会好調の南米6カ国で唯一の1次リーグ敗退となった。