◆評論家
セルジオ越後(せるじお・えちご)
1945年(昭和20年)7月28日、サンパウロ生まれ、日系2世。18歳で名門「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍しブラジル代表候補にも選ばれる。72年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多い。
90分難しい本田と遠藤
<国際親善試合:日本3-1コスタリカ>◇2日(日本時間3日)◇米フロリダ州タンパ
この日は前半の大久保と、後半の岡崎がコンディションが一番良かった。大迫、柿谷…と、1トップはだれが良いのか分からないまま終わったが、岡崎を1トップに、大久保を右MFで使うのもありだと思う。
キプロス戦があまりに悪く、この日は本番へ良いイメージを持つ試合。相手の足が完全に止まった後半に途中出場した選手たちは得をしたんじゃないかな。
次のザンビア戦でどれくらいの時間、チームがもつかだ。大久保や岡崎も45分しかやっていない。しかも、コスタリカはコートジボワールより高さも強さもない。この日の試合での過剰な自信は禁物だ。
遠藤が入ってチームは良くなった。だが本田や遠藤のフル出場は難しい。本田のコンディションは心配だよ。リズムも作れなかったし、ゴール前の得点機にもキレがなかった。ザンビア戦では1試合を通してのコンディションと、前半からペースを握れるか、その点を心がけてほしい。(日刊スポーツ評論家)