◆評論家
セルジオ越後(せるじお・えちご)
1945年(昭和20年)7月28日、サンパウロ生まれ、日系2世。18歳で名門「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍しブラジル代表候補にも選ばれる。72年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多い。
ブラジル・オスカル 守備で貢献
<W杯:ブラジル2-1コロンビア>◇準々決勝◇4日◇フォルタレザ
ブラジルは、今大会ここまでボランチとして相手の攻撃の芽を摘んできたキーマン、ルイスグスタボが出場停止。彼抜きでいかにハメス・ロドリゲスを抑えるかがポイントだった。だが心配は無用だった。ロドリゲスにパスは出させたが、フィニッシュまで持っていくという良さはほとんど封じ込めた。
ルイスグスタボの代役パウリーニョとフェルナンジーニョのボランチコンビがうまくマークを受け渡し、見た目には分かりづらいが、攻撃的MFのオスカルも寄っていってロドリゲスのスペースを消していた。オスカルは今大会まだ1得点で、攻撃面では物足りない。だが、お互いのエースをつぶし合うという展開の中で、徹底した守備でチームに貢献した。
準決勝ドイツ戦はルイスグスタボが戻り、出場停止のチアゴシウバに代わりダンチが入る。2人はブンデスリーガのウォルフスブルクとBミュンヘン所属でドイツサッカーを熟知しており、期待できる。(日刊スポーツ評論家)