【琴栄峰の新十両会見全文】「兄弟で優勝決定戦できるぐらいになりたいです」
大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付編成会議が25日に行われ、琴手計改め琴栄峰(ことえいほう、21=佐渡ケ嶽)の新十両昇進が発表された。改名も同日に発表され、佐渡ケ嶽部屋伝統の「琴」と、母校の埼玉栄高の「栄」、さらに兄の前頭琴勝峰と同じ「峰」を組み合わせたもの。今月行われた秋場所は、西幕下5枚目で5勝2敗だった。千葉・松戸市の部屋で、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)同席で行われた新十両会見の一問一答を、全て紹介する。
大相撲
しこ名に入れたかった「栄」の字
―まず、改名について。このしこ名の由来は
佐渡ケ嶽親方 (琴勝峰と)兄弟ですので、兄弟で、てっぺんを目指してほしいということで「峰」を付けました。「栄峰」の「栄」は(埼玉)栄出身ということもありまして。で、琴栄峰にしました。
―ありがとうございます。あらためて、昇進おめでとうございます
琴栄峰 ありがとうございます。
―今の率直な気持ちは
琴栄峰 うれしい反面、これからさらに厳しくなってくるので、やっぱり気が引き締まる思いです。
―昇進の一報はどういう形で聞いた
琴栄峰 朝、師匠から応接間の方に呼んでいただいて「昇進決まった」ということで。
―聞いた瞬間は
琴栄峰 そうですね。ホッとしました。
―いろいろな方に連絡は取った
琴栄峰 そうですね。先生(埼玉栄高の山田監督)とか親とかにも連絡して。みんな喜んでくださって、うれしいですね。
―家族とのやりとりを教えてください
琴栄峰 とりあえず「おめでとう」と。「これからまた、ケガとか気を付けて頑張ってね」ぐらいで。そうですね。あんまり、普段と変わらないような感じです。
―お兄さんと話は
琴栄峰 一応、決まったタイミングで電話を入れたら「おめでとう」ということで。それだけで。すみません。
―新たなしこ名の感想は
琴栄峰 (埼玉)栄の「栄」の字は、本当にこの大相撲界に入る時からあこがれていた、しこ名に入れたかったので、とてもうれしいです。
―誰かと相談したのか、しこ名が決まった経緯を
琴栄峰 そうですね。最初にまず、親に入れたい文字とかを聞いて、そこから師匠にも相談して。自分は「栄」を入れたかったので、それがこの形になりました。
―あらためて、しこ名の響き、文字などはどうですか
琴栄峰 まだ慣れないんですけど、この「栄」の字と、てっぺんを目指す「峰」という両方の字が、とても偉大な字だと思っているので、名前に負けないように頑張ります。
―入門から2年半での新十両については
琴栄峰 そうですね。入る時には4年ぐらいで上がれたらいいなと思っていたので、けっこう早かったので、とてもうれし…、びっくりしてます。
―早く上がれた要因は
琴栄峰 あー…。んー…。自分でも、そこら辺はよく分かんないですね。
―この2年半は早かったということですね
琴栄峰 そうですね。だいぶ早く上がったと思います。
―負け越しも数場所経験。2年半を振り返って
琴栄峰 まあ、そうですね。途中で負け越しとかで、あの、もっと頑張ろうっていう気持ちになれたので、やっぱり負け越しが早いタイミングだったのがよかったのかなというのもあります。
―それが昇進のきっかけになったのか
琴栄峰 やっぱり、その…、悔しい思いをした方が頑張れると思うので、負け越しはきっかけにもなっていると思います。
――秋場所は、気持ちが入る取組も多かった。秋場所を振り返って
琴栄峰 先場所は(幕下)5枚目ということで、昇進のチャンスがある中で。今までは5枚目以内では緊張してしまって、あんまり(自分の)相撲を取れていなかったので、今場所はもう、昇進とか関係なく思いっきりいこうというのを。師匠にも毎回、相撲を取る前に「いい相撲を取ってこい」と言っていただいて、それが今場所の結果につながったと思います。
―勝ち越しを決めた六番相撲の若碇戦に臨む気持ちはどうでしたか
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高田文太Bunta Takada
1999年入社。現在のスポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。
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