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サッカーaiブラジル日記
日本代表やJリーグで活躍する選手のピッチ上では知ることができない素顔を伝える雑誌「サッカーai」。ブラジルW杯での現地取材のこぼれ話や、おもしろいエピソード、感動の裏話などを紹介していきます。
攻撃陣の連係不安 柿谷「最高の準備を」
5月27日に行われたキリンチャレンジカップ キプロス戦。1-0という結果でしたが、みなさんはどのように感じたでしょうか。ケガからの回復具合が心配されていた内田篤人選手がスタメン出場し、「狙っていた」というゴールを挙げるなど、うれしいニュースもありましたが、攻撃陣の連係面での不安も露呈。6月14日のW杯初戦までの残り2試合で、どこまでこの不安が解消されるのか、注目したいと思います。
誰が務めるか注目が集まった1トップは、柿谷曜一朗選手が先発出場。ハードな鹿児島合宿の疲れはまだ残っていましたが「思ったより動けたので、良いところでチャンスがくればいいなと思っていました。決定的な仕事ができなかったのは残念」と試合を振り返りました。
今季ウルグアイ代表でもあるフォルラン選手の加入もあり、C大阪では一つ後ろのポジションを任されることが多く、久しぶりとなった1トップでのプレーに「楽しかった。やっぱり1トップええな!と思いました」。
3月の親善試合を辞退したため、日本代表としてプレーするのも昨年11月のベルギー戦以来。久しぶりの日本代表戦で、結果は出せませんでしたが、W杯本番を前に、このチームの決まり事を思い出す、貴重な機会になりました。
ペン記者の取材を終えたあと、テレビ各局の取材エリアへ向かった柿谷選手が真っ先に握手を求めたのが手越祐也さん。以前にテレビ番組で競演して以来、仲良くなったそうですよ! 楽しそうに話をしている姿が見られました。どんなときでも、自分からあいさつに向かい、手を差し出す。柿谷選手を取材しているとよく見かける光景です。
「まだ2試合ある。このままアメリカでも練習を続けていきたい。まずはしっかり休みます」
日本代表は2日間のオフを経て、アメリカへ。練習ではトップ下でプレーしていた大久保嘉人選手が、キプロス戦では1トップの入ったことで、ポジション争いはますますし烈に。それでも「今の良くないところを見つめ直して、ギリギリまでお互いにそれを言い合って、初戦に向けて最高の準備をしていきたい」。どんな状況にも、ブレない覚悟は既にできています。(サッカーai編集部)