銀座の名物映画館「丸の内東映」 7月で65年の歴史に幕
東京銀座で65年にわたって映画ファンに親しまれた丸の内東映が今年7月に閉館することになり、16日発表された。
映画館があった東映本社ビルの移転に伴うもので、ゆかりの俳優が惜しむ声を寄せた。開館と同じ年の65年「父子鷙」でデビューした北大路欣也(81)は「偉大な先人の情熱あふれる仕事を目の当たりにし、身の引き締まる思いがしたことを覚えています」。
吉永小百合(79)は「高倉健さんのパワーに圧倒された80年の『動乱』の舞台あいさつ以来のご縁です。公開中にお客さまの反応が知りたくなって。後ろの方の座席にそーっと座ったこともありました」。
舘ひろし(74)は「『あぶない刑事』シリーズでは、本当に多くのファンの皆さんが集まってくださいました。閉館は残念です。たくさんの思い出と感動をいただきました」と、それぞれに振り返った。