【日本ハム孫易磊】実戦デビュー台湾の至宝 パワー源は「火鍋に近い火鍋」/連載37

「台湾の至宝」こと孫易磊(スン・イーレイ)投手(19)が4月19日のイースタン・リーグ、オイシックス戦(鎌ケ谷)で実戦デビューしました。1回を無失点で、直球の最速は152キロをマーク。同じ台湾出身で元日本ハムの陽岱鋼外野手(37)との対戦では、バットを折って打ち取るなど、ポテンシャルの高さを見せつけました。昨年10月に日米台3カ国の争奪戦の末に育成の4年契約を結び、海を渡って約半年が経過。孫易磊とは―。19歳らしいあどけなさが残る一方、大物感を漂わせながら、野球、故郷、家族、休日に日本で味わっている郷土料理などを語ってくれました。

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◆孫易磊(すん・いーれい)2005年2月10日、台北市生まれ。中学時代にポニーリーグワールドシリーズで優勝に貢献。新北市穀保高級家事商業職業学校から中国文化大へ進学。23年9月29日に日本ハムと育成で4年契約を結んだ。同年9月のU18W杯、12月のアジア選手権で台湾代表入り。183センチ、81キロ。右投げ左打ち。兄の孫易伸(スン・イーシェン)は台湾・台鋼の外野手。

ブルペンで投球する日本ハム孫易磊

ブルペンで投球する日本ハム孫易磊

「陽岱鋼さんと対戦できた」

――初登板を振り返っていかがですか

特には感覚はなくて、試合をやったって感じです。でも陽岱鋼さんと対決できたっていうのが、改めてうれしい気持ちです。

――陽岱鋼選手とは対戦していてうれしい感情でしょうか

そうですね。

――マウンドではあまり緊張せず

今のところは緊張してないです。

――これからどんなピッチャーになっていきたいですか

良いピッチャーになりたいです。自分の特徴があるピッチャーになりたいです。台湾出身だから、それをプライドだと思って。野球でいったらストレートですかね、一番自信があるのが。

――日本に来て楽しいと感じたところはありますか

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黒須亮Ryo Kurosu

Tokyo

1998年5月、茨城県古河市出身。23年入社。古河三高から2浪の末、「おもしろそうだから」という理由で出願した立大文学部キリスト教学科に入学できた。ゼミは「キリスト教音楽論」。立大野球部ではDeNA中川颯投手が2学年上、楽天荘司康誠投手が同期。リーグ戦出場には遠く及ばなかったが、現在プロや社会人野球で活躍されている選手やマネジャーと過ごした4年間は貴重な時間だった。趣味は母がオペラ歌手だった影響から舞台観劇。また、幼少期からMLBが大好き。24年5月にドジャース大谷翔平投手と同じマットレスを購入するなど、とりあえず形から入る。