【150秒の青春】東京の中心で光り輝く時を待つ~目白研心POLARISの笑顔

都心にある目白研心チアリーダー部を訪ねた。元気な声とあふれる笑顔。チーム名の「POLARIS」(北極星)は、東京の真ん中で輝きを放つ。来年1月の全日本中学高校選手権で上位を目指すチームを紹介する。(敬称略)

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今夏のジャパンカップ5位
トップ3入り狙う強豪に潜入

東京都新宿区。目白大の敷地内に目白研心中学、高校はある。

正門にある大きな木の下に、2人のチアリーダーがいた。

練習場所が分かりにくいだろうと、出迎えてくれたようだ。

ホールに入ると、元気なかけ声が響いてくる。

心からチアを楽しんでいる-。そんな雰囲気のチームだった。

高校3年生は受験に備えるために一時的に“引退”。進学先が決まればチームに戻ってくるという。

文武両道を貫き、近年ではチアリーダー部から上智大や明治学院大、国公立大にも合格者を出している。

大学でも本気で日本一を目指す選手は、チアで強豪の帝京大や日体大に進む。

昨年はジャパンカップのディビジョン1高校部門で3位。秋に開催された世界選手権にはナショナルチーム東日本代表に4人(太田夏鈴、福山瑚乃、松田はづき、両角梨世)が選出された。

「去年は3年生が多く、中学からの内部生が6年間かけてやってきたチームでした。今年は基板作りからなので、Aチームのトップ4人のうち1年生が2人で、2年生が1人。底上げから始めています」

そう教えてくれたのは、コーチの松原里紗だった。

今夏のジャパンカップはディビジョン1高校部門で5位、中学部門も5位。雪辱を期す全日本中学・高校選手権は年が明けた来年1月にある。

磨けばすごい選手になりそうな「原石」や、POLARISで夢をかなえようと高校からチアを始めた選手もいる。

夜空に浮かぶ星のように-。

いつか自分たちも輝こうと努力を重ねているチアリーダーたちに、胸に秘める思いを聞いた。

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編集委員

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。