【祝!DeNA日本一】筒香嘉智と佐野恵太 歴代主将の試合後喜び全文/連載143

DeNAが日本シリーズでパ・リーグ王者のソフトバンクを4勝2敗で下し、シーズン3位からの下克上での日本一を達成しました。シーズン3位からの日本一は2010年のロッテ以来で、セ・リーグでは史上初。球団では98年以来、26年ぶり3度目の日本一となりました。

チーム一丸となる中、5年ぶりに古巣に復帰した筒香嘉智外野手(32)は日本シリーズ第5戦、第6戦で決勝打をマーク。佐野恵太外野手(29)は、巨人とのCSファイナル初戦で戸郷から決勝アーチを放つなど、バットでチームを引っ張りました。

歴代キャプテン2人の存在は大きく、その背中でチームを導きました。日本一を決めた第6戦の試合後の取材で語られた思い、喜びを全文でお届けします。

プロ野球

◆筒香嘉智(つつごう・よしとも)1991年(平3)11月26日、和歌山・橋本市生まれ。横浜高では1年生から4番で、2年春夏に甲子園出場。高校通算69本塁打。09年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入団。14年から6年連続20本塁打以上を記録し、16年には自己最多44本塁打、110打点を挙げ本塁打王と打点王。ベストナイン3度。15年プレミア12、17年WBC日本代表。19年オフにポスティングシステムを利用しレイズ移籍。ドジャース、パイレーツ、複数球団のマイナー契約や米独立リーグを経て、今年4月、5年ぶりにDeNA復帰。今季は57試合、28安打、7本塁打、23打点、打率1割8分8厘。185センチ、102キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸3億円。

先制弾がV打に

―自身の決勝打で日本一を決めた

僕がどうこうというより、このチームが日本一になれたことに非常に喜びを感じています。

―優勝するために帰ってきたと言っていたが、実際に優勝しての思いは

もちろん、日本一になれたことは非常にうれしいですし、今年1年いろんな方が報われたとは思いますけど、やっぱりリーグ優勝っていうのがかなってないので、来年は必ずそこに向けて、みんなが入っていかないといけないと思っています。

―優勝が決まった瞬間、桑原選手と抱き合って、歓喜の輪に向かった

クワとは帰ってきてから、いろんなチームのことを話しながらやってましたし、なんか自然にああいうふうになったのかなと思います。

―三浦監督を胴上げできたことは、1つの大きな目標だった

先ほども言いましたけども、やっぱりリーグ優勝っていうのがかなっていないので、そこが一番になれるようにということです。

「手応えは良かった」

―2回の決勝アーチの感触、手応えは

手応えは良かったです。

―5回の走者一掃の二塁打では、感情が盛り上がっているように見えたが、チームを勢いづけた手応えは

そうですね。チャンスを作っていただきましたし、何とかかえそうという思いでしたね。

―筒香さんから見て、ポストシーズンでチームの成長を感じたのは

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。