【ベイスターズ復帰肉声】村田修一コーチDeNAに注入「2月1日から勝ち切る覚悟」

DeNAは9日、来季のコーチングスタッフを発表しました。ファンから大きな注目を集めたのは、今季までロッテで1軍打撃コーチを務めた村田修一野手コーチ(43)の復帰です。

現役時代、横浜(現DeNA)で9年間プレー。主軸を務め、「男・村田」の愛称でも親しまれました。11年オフに巨人にFA移籍。引退後は19年から巨人、23年からはロッテでコーチを務めました。村田氏にとって、現役だった11年以来の古巣復帰となります。

青色のユニホームに袖を通し、神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」で秋季トレーニング先行期間の初日を終えた村田コーチの「言葉」をお届けします。

プロ野球

◆村田修一(むらた・しゅういち)1980年(昭55)12月28日、福岡県生まれ。東福岡では投手で98年甲子園に春夏連続出場。日大で野手転向し、東都リーグで通算20本塁打。02年ドラフト自由枠で横浜入団。07、08年本塁打王。11年オフにFAで巨人へ移籍し12年からリーグ3連覇に貢献。17年オフに巨人を自由契約。18年はBC・栃木でプレーし、同年限りで現役引退。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞3度。08年北京五輪、09年WBC日本代表。引退後は19~22年巨人コーチ、23、24年ロッテ1軍打撃コーチ。177センチ、92キロ。右投げ右打ち。

11年、巨人移籍を表明

11年、巨人移籍を表明

「FA移籍時と今の彼は全然別の人」

萩原龍大チーム統括本部長は、村田コーチの招聘(しょうへい)の理由を聞かれ「いっぱいあるので、どこから言っていいのかわからないですけど」と笑顔を浮かべながら、丁寧に説明した。

「強いチームで選手として体験することを経て、コーチングスタッフとしても2球団を体験して、何なら独立リーグも体験してますし、我々の球団からFA移籍した時とは今の彼は全然別の人だと感じることがありましたし、技術だけじゃなく、そもそも打撃における考え方とか、選手に対して、技術だけじゃないものをいっぱい持っておられる方だと感じて、それをもたらせてくれればなと」

村田氏は、2002年ドラフト自由獲得枠で横浜(現DeNA)に入団した。「男・村田」の愛称で愛されたが、11年オフにFA権を行使し、巨人に移籍した。

萩原チーム統括本部長は当時のファンの心情にも触れながら、自らの思い、27年ぶりのリーグ優勝に向け、必要なピースであることを断言した。

「歴史的な経緯というのは過去はずっとあったと思うんですけど、今は気にしていないというか。コーチとして優秀かどうか、そこにかけられるかどうかが基準とした場合に過去は清算して、いいコーチとして招きました。ご本人もそのつもりで来てくれたと思っています。もういいんじゃないかなと、我々も彼も思っていると思います。数年前から、あらゆるコーチから『村田を』というのは伺っていたので、そういった経緯でお話しする機会をいただいて、お招きすることにしました」

     ◇◇◇◇  ◇◇◇◇  

その約2時間半後、グラウンドでのフリー打撃が終わったタイミングで、村田野手コーチが報道陣の前に立った。

本文残り74% (2914文字/3928文字)

兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。