【祝!DeNA日本一】20歳松尾汐恩には見えていた!モイネロの真っすぐ握りと勝利

DeNA松尾汐恩捕手(20)が、プロ2年目でCS、日本シリーズに初出場しました。

阪神とのCSファーストステージ第2戦(甲子園)では代打で出場し、安打をマーク。巨人とのCSファイナルステージ第5戦(東京ドーム)では、途中出場でマスクをかぶりました。

ソフトバンクとの日本シリーズ第2戦(横浜)では代打でリバン・モイネロ投手(28)から三塁線を破る二塁打を放ち、6回からはマスクをかぶり、投手陣とともに4イニングをパーフェクトに抑えました。

CS、日本シリーズでの安打は、ともに初球をはじき返しましたが、その裏側には松尾の思いきりの良さ、非凡なセンス、類いまれな能力が隠されていました。

プロ野球

◆松尾汐恩(まつお・しおん)2004年(平16)7月6日、京都・精華町生まれ。川西小1年で野球を始める。精華中では京田辺ボーイズに所属し、ボーイズ日本代表選出。大阪桐蔭では2年春から4季連続甲子園出場。甲子園通算39打数15安打、5本塁打、14打点。22年ドラフト1位でDeNA入団。23年はイースタン・リーグ104試合に出場し、打率2割7分7厘、7本塁打、51打点。フレッシュ球宴では「3番捕手」で1安打。6月には出場はなかったものの、2試合で1軍登録された。今季は開幕1軍入りし、4月2日の阪神戦(京セラドーム大阪)でプロ初安打。27試合、8安打、0本塁打、1打点、打率2割1分1厘を残した。178センチ、78キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1100万円。

代打で狙った「島本さんの勝負球フォーク」

阪神とのCSファーストステージ第2戦、8点リードの8回1死一、二塁のチャンスで「代打・松尾」がコールされた。

松尾は「今までの人生でこんなにアウェーというのを感じたことがない空気感」の中で打席に向かった。

押せ押せムードの中、島本の初球のスライダーを左前にはじき返した。試合後に「初球からしっかり振りに行った中でのヒットだったので、ちょっとホッとした気持ちが強かったです」と振り返ったが、後日、松尾が明かした言葉に驚かされた。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。