【祝!DeNA日本一】戸柱恭孝「勝って泣いたのは初めて」初めて泣いた敗戦から1年

DeNAが日本シリーズでパ・リーグ王者のソフトバンクを4勝2敗で下し、シーズン3位からの下克上での日本一を達成しました。

戸柱恭孝捕手(34)は、CSでは山本祐大(26)、伊藤光(35)の捕手2人を欠く中、攻守でチームを勝利に導き、MVPを獲得。日本シリーズでは全6試合に出場し、強力ソフトバンク打線を投手陣との共同作業で封じました。

実は1年前も今年も、シーズン終了の瞬間に涙を流していました。1年前に流した涙と、今年流した涙の裏側とは―。

プロ9年目のベテラン捕手の思い、日本シリーズ優勝までの軌跡に迫ります。

プロ野球

◆戸柱恭孝(とばしら・やすたか)1990年(平2)4月11日、鹿児島県生まれ。鹿屋中央高では甲子園出場なし。駒大では3年春から正捕手。NTT西日本を経て、15年ドラフト4位でDeNA入団。ルーキーだった16年に124試合出場。今季は46試合、22安打、0本塁打、4打点、打率2割4分4厘。179センチ、90キロ。右投げ左打ち。23年12月に3500万円増となる年俸7500万円で4年契約を結んだ。

三浦監督から「トバッ!」

DeNAが日本一を達成した瞬間、マウンド付近で森原と抱き合った戸柱のほおを涙が伝った。

マウンドをめがけ、仲間がダッシュで駆け寄る。ゆっくりとマウンドに歩を進めた三浦監督から「トバッ!」と抱き寄せられ、耳元で言葉を掛けられた。

「監督から一言ね、『本当によくやってくれた、ありがとう』という言葉をいただいたので、本当に報われた瞬間でした」

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。