吉田麻也「いいですよ、聞いて」 大谷翔平に沸くLAで愛される、もう1人の日本人の現在地

8月下旬、米MLSのLAギャラクシーでプレーする吉田麻也のもとを訪れた。5月上旬にドジャース大谷翔平投手(30)の活躍で沸く米ロサンゼルスを訪れ、異国の地で活躍を続ける吉田に文化や食事、生活様式も異なる中で成功を収める上で大事なことなどを聞いた。その日以来、3カ月ぶりに練習場を訪ねた。

練習を終え、取材エリアに現れた吉田に「お久しぶりです」とあいさつをかわした後、キャプテンを務める吉田は、その日の報道陣の代表取材に呼ばれ、米メディアを相手に英語で言葉を交わした。笑顔や笑い声が交じる様子に、吉田がロサンゼルスの地にどれだけなじみ、愛されているかが分かる。

米メディアとの輪が解けると、同じくLAギャラクシー所属の山根視来(30)と会話する記者のもとに。「(ドジャースの)大谷くん、調子はどうですか?」と少しの雑談の後、「今日は何か、(話は)ありますか? いいですよ、聞いてもらえれば」と空気を切り替え、質疑の“パス交換”が始まった。

サッカー

8月22日の練習後に米メディアの取材に応じるLAギャラクシーDF吉田麻也

8月22日の練習後に米メディアの取材に応じるLAギャラクシーDF吉田麻也

LAでのサッカーは「積極投資、今後楽しみ」

―現在、ロサンゼルスの2チーム(LAギャラクシー、ロサンゼルスFC)が上位争いするが、ロサンゼルスでのサッカーの盛り上がりは

吉田 選手が来てますからね。マルコ・ロイス(LAギャラクシー、元ドイツ代表)もそうだし、オルビエ・ジルー(ロサンゼルスFC、元フランス代表)もそうだし、積極的に投資してるなっていうのは感じますね。それに伴って、やっぱり盛り上がりが高まってるんじゃないかなと思うんで、今後どうなるか楽しみですけどね。

―ロイスはブンデスリーガのドルトムントで長く活躍したスター選手だが、大物選手の加入によって、チームの変化は

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。