大庭雅「引退」を感じながら最高のフリー 号泣で振り払った恐怖と不安、終えて再び涙

大庭雅(28=東海東京FH)が西日本選手権(広島・ひろしんビッグウエーブ)に出場し、5位で全日本選手権(12月20~24日、長野)進出を決めました。「一番苦手な緊張する試合」で、フリー前には号泣。得点110・01点のシーズンベストには再び目を潤ませました。最後は笑顔で大会を終えた言葉をお届けします。

フィギュア

西日本選手権・ 女子シングル上位成績


順位名前SPフリー合計
1山下真瑚66.39115.21181.60
2三宅咲綺65.94113.09179.03
3清水咲衣56.80105.09161.89
4鈴木なつ56.25105.63161.88
5大庭雅49.86110.01159.87
6荒木菜那52.2894.02146.30
7白岩優奈50.2595.96146.21

SPの演技

フリーの演技

 
 

「一番苦手な緊張する試合」ショート7位発進

SPを終え

――SPを終えた感想はいかがですか。

大庭 ジャンプのミスが出てしまったところはすごく残念なんですけど、でも楽しく演技することができました。

――今大会にはどんな思いで臨みましたか。

大庭 やはり全日本選手権がかかっている大事な試合で、1年で本当に一番苦手な、緊張する試合なので、ここ1カ月はずっと試合で失敗する夢ばかり見てて。毎日本当に追い込まれてたんですけど、でも中部ブロックが終わってから、新しくトレーニングを追加したりして、ジャンプの安定感はすごく出ていました。今回たまたま失敗はしてしまったんですけど、練習から自信を持ってジャンプは跳べたかなと思います。

――以前「今の自分の状態をキープすることが難しい」と話していました。今はいかがでしょうか。

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スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。