【チームココの言葉】大一番で自己ベスト 世界選手権代表「保留」の落胆をバネに会心演技/4大陸

【上海(中国)=竹本穂乃加】全日本選手権5度優勝の小松原美里(31)尊(32)組(倉敷FSC)が世界切符がかかった大一番で会心の演技を披露しました。RDは自己ベストの71.29点で6位。昨季の7位を超える上位進出を掲げますが、若手2組と日本勢最上位が得る世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)代表権に向けても大きなリードを奪いました。全日本選手権を制しながらも代表権は「保留」となった決定に落胆もしましたが、苦難をバネに成長を刻みました。

フィギュア

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇2日◇中国・上海オリエンタルスポーツセンター◇リズムダンス(RD)


順位選手名RD得点
1パイパー・ギレス / ポール・ポワリエ85.49
2ロランス・フルニエ・ボードリー / ニコライ・ソーレンセン82.02
3クリスティーナ・カレイラ / アンソニー・ポノマレンコ77.47
4エミレア・ジンガス / ワドリム・コレスニク75.76
5キャロライン・グリーン / マイケル・パーソンズ75.37
6小松原 美里 / 小松原 尊71.29
7マリー=ジャード・ローリオ / ロマン・ルギャック71.26
8ホーリー・ハリス / ジェイソン・チャン69.34
9リム・アナ / クアン・イェ68.91
10吉田 唄菜 / 森田 真沙也62.86
11田中 梓沙 / 西山 真瑚62.09
12陳 渓梓 / 邢 珈寧61.10
13石 尚 / 吳 楠55.11
14インディア・ネット / エロン・ウェストウッド53.59
15ナタリア・ポール・ネベズ / ジェーイン・パネサール50.59
16李 宣潼 / 王 新康46.48
リズムダンスに臨んだ小松原美里、尊組(撮影・竹本穂乃加)

リズムダンスに臨んだ小松原美里、尊組(撮影・竹本穂乃加)

変な顔が出た

――自己ベストで70点を超えました

美里 手応えは、全日本より良いスケートしたという手応えがあり、国際大会で初めての70点超えは、変な顔が出るほどうれしかったです

――結構驚いてましたね

 そうですね、この3年ぐらいの中で68点とか超えたことはいっぱいありましたけれど、やっぱり70点以上になりたいということを、ずっと思いながら頑張りましたから。本当に今日は、すごく大事なところで、それをできたのは、すごく、まあ、メッセージをくれました。頑張ってるなという点数を出せましたから、明後日に向けてすごく頑張る気をもらいました。

――先輩カップルとしても、意地を見せられたのでは

美里 先輩カップルとして捉えてくれているかは、ちょっとわかんないですけど、本番前にグループが違ったので、こうやって、グーパン(チ)ですかね、力をもらって。「お疲れ」「頑張ってね」って。スケートのいいところは、自分のベストを出して、点が出て、ジャッジの方が決めるってことなので。みんなのベストの演技で戦いたいし、私も自分のベストを出す仕事を、しっかりしたかなと思います。かなり、プログラムの後半は疲れていたので、すごく、よく動いたんですけど、最後は疲れたから、リカバリーをここから頑張って、フリーでもベストを出したいです。

ちゃりん、ちゃりん

 思ったよりも、最後のところは、「あ、疲れてる」っていうこと。1秒だけで気づいてから、チャレンジしないとと。最後のエレメンツはパターンダンスステップというのでサンバで、それはコレオエレメンツなのでGOEしかないから、美里と一緒にしゃべっている時は「ちゃりん、ちゃりんしないと点数出ないから」って(言われて)。説明を(お願い)

美里 なんていうか、スケートは、やったものが蓄積されて、最後にポイントになるっていう理解で。

――それが「ちゃりん、ちゃりん」ですね

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スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。